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配信日:2021/01/08  カテゴリ[医療・医薬品]  閲覧数[1779]

救急車を使った医療機関間の転院搬送が10年連続増加

令和2年版 救急・救助の現況(12/25)《総務省消防庁》

いったん医療機関に収容された患者の症状悪化などに伴い、他の医療機関に搬送するために救急車が出動する「転院搬送」の件数が10年連続で増えたことが、総務省消防庁が公表した2020年版の「救急救助の現況」で分かった。消防庁は「転院搬送件数は過去の経年推移をみると、増加傾向にある」としている。

「救急救助の現況」によると、19年の転院搬送件数は55万2,175件で、前年よりも1万149件増えた。19年の救急車による救急出動件数(663万9,767件)のうち転院搬送が8.3%を占めている。

消防庁と厚生労働省は16年3月、都道府県に通知を出し、転院搬送のルール化に向け、地域の合意形成を支援するよう要望。緊急性の乏しい転院搬送に関しては、医療機関の病院救急車や消防機関が認定する患者等搬送事業者などの活用を検討する必要性を挙げている。

転院搬送を巡っては、専門的な治療が必要だったり、他の疾病が見つかったが搬送先の医療機関で治療ができなかったりした場合、転院搬送に救急車を使うことが少なくない。しかし、タクシー代わりに使うといった本来の救急業務の範囲外とみられるケースが問題視されており、転院搬送時の適正利用が医療機関に求められている。