退院患者調査 「治癒」と「軽快」の新定義2案を提示 DPC分科会1

診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(平成27年度 第4回 8/31)《厚生労働省》

今回のポイント
●「診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会」で、退院患者調査の見直しを議論
○「治癒」と「軽快」を合わせて「改善」とするA案、「軽快」を「おおむね治癒」と「軽快」に分けるB案の2案提示
○「再入院調査」に関しては定義を改め、「計画的再入院」、「計画外再入院」を報告
○さらに、「計画外再入院」のうち、「原疾患の悪化、再発のため」「原疾患の合併症発症のため」とする理由の集計を報告

厚生労働省は8月31日、「診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会」を開催し、(1)退院患者調査の見直し、(2)2014年度改定の影響の検証―などを議題とした。

(1)では、「すべての病院種別に『治癒』が減少していること」や「『予期せぬ再入院』が経年的に増加傾向にあること」がこれまでに中医協基本問題小委員会から指摘されていた。このため、分科会では前回、退院患者調査の「治癒・軽快」「予期せぬ再入院」に関して、病院からヒアリング(2015年度特別調査)を実施した(p4~p7参照)。

今回、厚労省は「退院時転帰」に関して、「治癒・軽快」、「予期せぬ再入院」の定義が、「医療機関の中で徹底されていない」、「医師の感覚と一致しないことが多く入力ミスに繋がっている」ことが明らかになったとまとめ、現状の定義を用いた場合、正確な影響の評価をできない可能性が示唆されたと報告(p8参照)。

そこで、厚労省は定義の見直しの検討結果として、新定義2案を次のように示している(p9~p10参照)。

●A案:「治癒」と「軽快」を合わせて「改善」と定義する。その他の「寛解」、「不変」、「増悪」の定義はこれまで通り(明快で理解しやすく定義を勘違いすることが少ないメリットがあるが、過去のデータの「治癒」、「軽快」との比較が不可能になるデメリットがある)(p9参照)。

●B案:「軽快」を「おおむね治癒」と「軽快」に分ける。その他の「治癒」、「寛解」、「不変」、「増悪」の定義はこれまで通り(詳細な定義でデータ収集可能なメリットがあるが、項目が複雑化し正確性が落ちる可能性がある)(p9~p10参照)。

他方、「再入院調査」に関しては定義を改め、調査範囲を4週間以内の再入院とし、退院患者調査のモニタリング項目として、「計画的再入院」、「計画外再入院」を報告することを提案。さらに、「計画外再入院」のうち、「原疾患の悪化、再発のため」「原疾患の合併症発症のため」とする理由の集計を報告することを提案している(p11~p12参照)。



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