介護事業所の「指定取り消し」 市が異例の取り消し【神奈川県】

神奈川県横須賀市は2019年2月18日付で、医療法人社団「清光会(神奈川県伊豆市)」が運営する2つの事業所に対して昨年通知した介護保険法に基づく指定取り消し処分を、取り消したことを発表した。同市は当時の取り消し処分が誤りだったとし、同団に返還させた介護報酬など約1900万円を来月までに再度返還するとしている。

<対象となった事業者>
・医療法人社団 清光会
・住所: 神奈川県逗子市久木4-25-8

<処分されていた事業所>
・葉山湘南国際村シニアライフセンター デイサービス
・所在地:神奈川県横須賀市湘南国際村1-5-3
・事業形態:(1)通所介護(2)介護予防通所介護

事件の概要

清光会は2014年12月に同市湘南国際村で事業を開始したが、2018年3月申請書類に虚偽の記載があったなどとして指定取り消しとなった。この処分で通所介護、居宅介護支援、介護予防通所介護、第1号通所事業所の指定が対象となっている。

これに対し清光会は同年6月、行政不服審査法に基づき市に審査を請求。担当した弁護士は同市に対し、事業所の不正発覚から処分を行うまでに2年以上もかかったことは「裁量権の逸脱濫用にあたる」とし、処分そのものが違法であると指摘した。これを受けて、同市は処分の取り消しを決定、清光会が同市に納めた約1900万円は速やかに返還するとしている。

決定後の双方のコメント

自治体による行政処分が不当であるなどの申し立てがあった場合、民事訴訟で違反と判断されるケースはあるが、今回のように市が自ら判断を覆すのは非常に珍しい。これに対し市の担当者は「慎重に調査した結果、処分まで時間がかかったことが要因」と釈明。一方の清光会は「私たちの主張が通って、名誉が回復されたのでよかった」とコメントしている。

※該当施設へ2度電話取材を申し込みましたが、担当者不在のためと断られました。

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