ウェルモ、ケアプランAIの実証実験を本格始動 来年度中にも正式リリースへ


《 21日の説明会(画像提供:ウェルモ)》

ケアプランの作成をサポートするAI「ケアプランアシスタント(CPA)」の開発を進めているスタートアップのウェルモは、福岡市の後押しを得て準備を進めてきた実証実験を本格始動させる。

21日、福岡市内の居宅介護支援の事業者などを対象とした説明会を市役所で開催。集まった150人超のケアマネジャーらに対し、アセスメントシートやケアプランなどを提供(匿名加工情報)する形で協力して欲しいと呼びかけた。提供を受けたデータはAIの精度向上に役立てていく。

実証実験には福岡県の介護支援専門員協会も理解を示し、市と共に参画を促している。ウェルモは今年の夏に、市内のケアマネに「CPA」を実際に使ってもらう段階に入る予定。満足度を検証しつつ改良を重ね、秋から冬にかけてβ版サービスを開始する計画だ。来年度中には正式リリースまでこぎ着けたいという。

学習コストを軽減

CPAは第2表の作成支援ツールだ。最大の特徴はやはり知識の補完。ケアプランを作成する際に求められる専門性は多岐にわたり、その全てをカバーするのはなかなか難しい―。そうした問題意識が開発の背景にある。

ウェルモがAIに学ばせているのは、質の高いケアマネジメントを実践するプロセスで欠かせない既存の膨大な知見。看護やリハビリなど医療の領域も幅広く含まれている。

CPAはこれを基に、利用者の状態にあった「解決すべき課題」の選択肢を提案。ケアマネはそのどれかを選び、必要に応じて加筆・修正する。以下、長期目標、短期目標、サービス内容と同様に埋めていく。各項目では選択肢の根拠、参考情報などがあわせて示されるため、それらを吸収しながら仕事をこなしていける。学習・情報収集の負担や研修のコスト、事務作業の手間などを減らせる設計だ。

実証実験はこうした機能の精度を磨く狙い。ウェルモは今回の説明会を実用化に向けた重要な一歩と位置づける。協力してくれた事業者には、CPAを導入する際に月額利用料を割り引くなど優遇するという。

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