ケアマネ試験、合格率は過去最低の10.1% 合格者数は超大幅減

厚生労働省は11日、今年度の介護支援専門員実務研修受講試験の合格率が過去最低の10.1%だったと公表した。これまでで最も低かった2016年度の13.1%を3ポイント下回っている。

第21回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について

今回のケアマネ試験の結果は例年より注目を集めた。受験者数が4万9333人にとどまり、13万1560人だった前年度から一気に6割以上も減ったためだ。

ふたを開けてみれば合格率は最低。合格者数は4990人と5000人を下回った。2万8233人だった前年度のわずか17.7%。1年で8割以上も少なくなる衝撃の結果となった。厚労省の担当者は合格率の低迷について、「試験問題が例年より難しかった可能性は否定できない」としている。

合格者数を都道府県別にみると、最も多かったのは469人の東京都。最も少なかったのは29人の鳥取県で、昨年度はゼロだった100人未満のところが33県にのぼった。

受験者数の大幅な減少には、受験資格が新たに厳格化されたことが大きく影響したとみられる。今年度からルールが変わり、現場で経験を積んだ2級ヘルパーなどが対象から除外されていた。もっとも現場の関係者からは、求められる役割や研修の量が増えて負担が非常に重くなっていること、処遇が十分でないことなどが背景にあるとの声が多く聞かれる。

淑徳大学・総合福祉学部の結城康博教授は、「今回の合格率からケアマネを増やしたくないという国の意向が伺える。AIの活用も盛んに言われており、『ケアマネはもう要らないのでは』と考える人が増えてもおかしくない」と指摘。「高い専門性を持ったケアマネによる支援は地域にとって引き続き非常に重要。このままでは、高齢化がピークを迎える時に優秀なケアマネが不足する恐れがある。国は人材の確保に向けて、ケアマネになることの魅力をもう一度高める施策を打つべき」と主張している。

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