特養職員が次々に退職「市による改善勧告」【福岡県行橋市】

福岡県行橋市の社会福祉法人友愛会が運営する特別養護老人ホーム「今川河童苑」と特定施設いまがわ秋桜ガーデンの2施設で職員の退職が相次ぎ、入所者の安全確保が難しくなっている。行橋市は当該法人に対して11月28日付で社会福祉法にもとづく改善勧告を出しているが、まだ返答がない。

事態の詳細「破産の可能性も」

問題になっているのは、特別養護老人ホーム今川河童(かっぱ)苑と特定施設いまがわ秋桜(こすもす)ガーデンの2施設を運営する、社会福祉法人友愛会(住所:福岡県行橋市流末、代表:西本美和子)。

当該法人が運営する上記施設は、いずれも入所者数の伸び悩みで経営難に陥っている。給与(2~3カ月分)の未払いが発生し、職員26名のうち8名が11月末に退職した。今後も退職者が相次ぐと予想されるため、行橋市は当該法人に対して社会福祉法にもとづく改善勧告を11月28日付で出している。

当該法人では給与未払いだけでなく、10月と11月の2カ月分の水道料金(約40万円)も滞納している。市は11月30日までに支払いがない場合、水道の供給を停止すると通告。11月30日時点で支払われなかったため、12月3日に水道の供給をいったん停止した。入所者の安全確保のため市はすぐに水道の供給を再開しているが、水道料金の支払いは依然滞ったままになっている。

上記2施設では、現在18名の介護職員が対応にあたっているもよう。行橋市の担当者が、毎日両施設を訪問して注視している。行橋市は12月17日を期限とする改善勧告(職員の人員適性化と事態の正常化)を出しているが、改善されなかった場合は改善命令に切り替えて、さらに厳しい指導と処置を講じるとしている。なお、改善命令で改善されなかった場合は入居者の安全面を考慮し、業務停止の措置と入所者を他の施設へ移す措置を検討している。

行橋市介護保険課への電話取材

行橋市介護保険課へ電話取材を行ったところ以下のような回答が得られた。

「現在新聞等で報じられている通りの状況です。当該施設では介護職員が辞めていって、これからも退職者が相次ぐことが予想されます。現状は非常に厳しい状態です。入所者のご家族様にはすみやかに他の施設へ移っていただくようにお伝えしています。当該施設には市の担当者が毎日行って安全確認をしています。また介護保険課に相談窓口を設けて、入所者のご家族様からの相談を受け付けています。遠慮なくご相談ください。当該運営法人が破産して入所者の安全確保ができなくなる事態も予想されます。行橋市介護保険課は、現在大急ぎで受け皿となる他の介護施設を探しているところです。」

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