同一建物減算逃れ、事業所移転を偽造で指定取消し【新潟市】

新潟市内にある指定居宅サービス事業者が介護給付費の不正請求を行っていた問題で、新潟市は9月20日、当該事業者に対して事業者指定取消し処分としたことを発表した。

・すこやか介護センター
住所:新潟市北区彩野4丁目638番地5
運営:医療法人社団愛敬会
事業種別:訪問介護

・鳥屋野の里介護センター
住所:新潟市中央区長潟1204番地1
運営:株式会社愛敬園
事業種別:訪問介護

・指定取消しの理由
1.介護給付費の不正請求(介護保険法第77条第1項第6号)
2.介護の報酬の不正請求(生活保護法第54条の2第4項で準用する第51条第2項第4号)
※新潟市福祉部発表

行政処分の理由

当該事業所は平成27年4月6日に事業所移転の変更届を提出している。しかし、実際には移転前の有料老人ホーム内で介護サービスを提供していた。

実態のない事業所移転の変更届は、同一建物減算を逃れるために行っていたもの。実態のない事業所から有料老人ホームの入居者へ訪問介護を行ったとする虚偽のサービス提供記録を作成し、不正な手段で介護報酬の請求を行って受領していた。さらに、敷地内以外で減算が適用される利用者数(月20人以上)に達しないように調整するため、虚偽のサービス提供記録を作成して介護報酬の請求を行い受領していた。

介護報酬の不正請求が行われていたのは、移転届が提出された平成27年4月から新潟市の監査で不正が発覚する平成29年11月までの期間。不正受領した介護報酬額は2,800万円以上にのぼるもようで、新潟市は運営法人に対して不正受領額に4割を加算した4,000万円超の返還を求めている。

「すこやか介護センター」と「鳥屋野の里介護センター」の両事業所は、夫婦がそれぞれ代表を務めている。「鳥屋野の里介護センター」の施設長で医師の里方一郎氏(63歳)は、今年の9月に資格のない介護職員に医療行為をさせていたとして、新潟県警に医師法違反(無資格医業)容疑で逮捕されている。なお、「すこやか介護センター」と「鳥屋野の里介護センター」の利用者については、すでに他法人への引継ぎが完了済み。

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