看護師特定行為、医師の理解得られず実施できないケースも 日慢協

特定看護師の現状について調査結果報告(9/13)《日本慢性期医療協会》

今回のポイント
●日本慢性期医療協会(日慢協)は9月13日、同協会の看護師特定行為研修修了者119人を対象にしたアンケート調査の結果を公表した。回答者数は105人(回答率88.2%)。
○研修修了者が2018年7月の1カ月間に実施した特定行為で多かったのは「気管カニューレの交換」(実施率64.4%)、「中心静脈カテーテルの抜去」(41.7%)、「褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」(37.9%)など。
○制度実施上の問題点では、「医師の理解が得られない」、「患者や家族に拒否される」などの理由で特定行為が実施できないケースがあることが明らかになった。

日本慢性期医療協会(日慢協)は9月13日の記者会見で、同協会の看護師特定行為研修修了者を対象にしたアンケート調査の結果を公表した。調査結果からは、研修修了看護師が特定行為の実施にとどまらず、医療職と家族の間の橋渡し的役割や、院内指導など幅広い業務に従事している状況が明らかになる一方、医師の理解が得られない、院内の実施体制が整っていないなどの理由で特定行為を実施できないケースがあることもわかった。武久洋三会長は、制度の普及を目指して、「日本看護協会に全面協力、協調していきたい」との意欲を表明。病床の再編で今後、ますます需要が拡大する在宅医療の現場や、介護保険施設での特定行為研修修了看護師の活躍に期待を寄せた。

日慢協の看護師特定行為研修修了者119人を対象に、2018年7月の1カ月間の8区分15の特定行為の実施状況などを調べた。回答者数は105人、回答率は88.2%(p8~p11参照)。

特定行為の実施状況で、もっとも実施率が高かったのは、「気管カニューレの交換」の64.4%、次いで「中心静脈カテーテルの抜去」(41.7%)、「褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去」(37.9%)の順。気管カニューレの交換の実施率が高いのは、日慢協の会員である慢性期病院に気管切開患者が多く入院しているためと推察される(p14参照)。

特定行為研修修了看護師としての新たな業務や活動では、「主治医・家族・スタッフ間の中心的役割として相談・説明等を行う」、「各種委員会活動への参加」、「院内指導、院外講師活動」など、多方面に活躍の場を広げている様子がうかがえた。だが、制度実施上の問題点では、「医師の理解が得られない」、「患者や家族に特定行為自体を拒否される」、「特定行為を行うことに不安がある」といった声が寄せられた(p16~p17参照)。

今回の調査結果を受けて、日慢協は10月27日、28日にフォローアップ研修を実施することを決定。また、同日の会見後、日慢協と日看協の初めての話し合いの場が持たれた(p25~p26参照)。


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