「退院後に自宅療養可能」は57.2%、増加傾向続く 受療行動調査

平成29年受療行動調査(概数)の概況(9/4)《厚生労働省》

今回のポイント
●厚生労働省が9月4日に発表した「平成29年(2017年)受療行動調査(概数)」によると、入院患者の退院後の療養場所で「自宅で療養できる」と回答した割合が全体の57.2%となり、2014年調査に比べ3.0ポイント上昇。2005年以降増加傾向に。
○外来患者の最初の受診先は、「今日来院した病院」(54.2%)、「他の病院」(27.3%)、「診療所・クリニック・医院」(15.1%)の順に多い。特定機能病院と100床以上の病院では「今日来院した病院」の割合が低下し、「他の病院」「診療所・クリニック・医院」の割合が上昇。外来の機能分化が進んでいる様子がうかがえる。
○来院した病院に全体として満足していた患者は、外来59.1%、入院66.9%。「不満」は外来4.3%、入院4.9%だった。

厚生労働省が9月4日に発表した「平成29年(2017年)受療行動調査(概数)」によると、入院患者の退院後の療養場所で「自宅で療養できる」と回答した割合が全体の57.2%を占めたことがわかった。自宅療養が可能との回答は2005年以降増加が続いており、前回調査(2014年)に比べて3.0ポイント上昇した。自宅療養できないと回答した患者の自宅療養が可能になる条件では、入浴・食事などの介護サービスや家族の協力が上位となった(p1参照)(p14参照)。

調査は、一般病院を利用する患者の医療を受けたときの状況や、満足度を把握する目的で3年に1回実施されているもの。2017年は一般病院490施設を利用する外来・入院患者約18.7万人を対象に実施し、約14.6万人から有効回答を得た(回収率78.8%)(p1参照)(p3~p4参照)。

入院患者の調査結果をみると、今後の治療・療養の希望で最も多かったのは、「完治するまでこの病院に入院していたい」の47.3%、次いで「自宅から病院や診療所に通院しながら、治療・療養したい」の30.2%。自宅通院を希望する患者の割合は増加傾向にあり、2014年調査との比較で4.9ポイント伸びた(p13参照)。退院許可が出た場合の療養場所の見通しで、「自宅で療養できる」と答えたのは57.2%、「自宅で療養できない」は21.7%だった。自宅療養できないと回答した患者に、自宅療養が可能になる条件を聞いたところ、上位は「入浴や食事などの介護が受けられるサービス」(38.5%)、「家族の協力」(32.3%)、「療養に必要な用具(車いす、ベッドなど)」(24.9%)などだった(p14参照)。

特定機能病院、大・中病院は他病院、診療所を経ての外来受診が増加

外来患者の最初の受診場所は、「今日来院した病院」(54.2%)、「他の病院」(27.3%)の順に多く、「診療所・クリニック・医院」は15.1%にとどまった。病院種類別でみると、特定機能病院は「他の病院」、それ以外の病院では「今日来院した病院」がそれぞれ最多。前回調査と比較すると、特定機能病院、大病院(500床以上)、中病院(100~499床)では「今日来院した病院」の回答割合が低下する一方で、「他の病院」、「診療所・クリニック・医院」の回答割合は上昇しており、外来の機能分担が進んでいる様子がうかがえる(p8参照)。

外来の待ち時間は、「15分未満」(26.1%)、「15分~30分未満」(23.1%)、「30分~1時間未満」(20.4%)などの回答が多く、 これら1時間未満の待ち時間が全体の約7割に及ぶ(p6参照)。

来院した病院について、「全体として満足している」(非常に満足・やや満足)と回答した患者は、外来59.1%、入院66.9%。「不満」(非常に不満・やや不満)は外来4.3%、入院4.9%だった。年次推移をみると「満足」の割合は、外来は5~6割程度、入院は6~7割程度で推移している。外来・入院とも満足度が高かったのは、「医師による診療・治療内容」、「医師との対話」、「医師以外の病院スタッフの対応」。不満の割合が最も高かったのは、外来は「診察までの待ち時間」(26.3%)、入院は「食事の内容」(15.9%)だった。前回調査と比べると、外来は全ての項目で「満足」の割合が上昇した(p15~p17参照)。


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