利用者の顔を殴った男性介護士を書類送検【岐阜県高山市】

8月9日、岐阜県警高山署は介護事業所に入所する男性(72)の顔を殴ったとして、男性介護士(33)を書類送検した。事件があったのは岐阜県の短期入所生活介護事業所「シンシア高山」(高山市曙町4-11、運営:株式会社グローバル総合研究所)。送検容疑は、男性介護士が入所男性の顔を殴って軽傷を負わせた傷害。

事件の詳細

事件が起きたのは4月17日午後2時15分頃のこと。入所男性が持っていたパン切り包丁を男性介護士が取り上げようとしてもみ合いになり転倒。入所男性が携帯電話で男性介護士の後頭部を殴った。後頭部を殴られたことに腹を立てた男性介護士は、入所男性の顔を3回殴り、投げ飛ばして軽傷を負わせた。

高山署によると入所男性は認知症で短期入所していた。事件当時、入所男性はパン切り包丁を持って施設内を歩き回っていたため、これを取り上げようとした男性介護士ともみあいになった模様。男性介護士は当初「もみあっているうちに手が当たってしまった」と虐待行為について否定していたが、現在は「間違いありません」と容疑を認めている。

岐阜県と高山市は介護保険法にもとづき4月22日から26日にかけて立ち入り調査を実施。岐阜県は当該施設への行政処分を検討している。

今回の事件に関しては、「包丁を取り上げた男性介護士の行為は命がけだったはず」「職員は他の入所者の命をどうやって守ったら良いのか」「虐待ではなく施設の安全を守る為の緊急避難ではないか」といった同情する意見が多い。

近年、問題行動をひき起こす認知症患者に対応できないとして、病院や施設、自宅などから精神病院へ入院させるケースが急増している。

岐阜県高齢福祉課への電話取材

岐阜県高齢福祉課へ電話取材を行ったところ、以下のような回答が得られた。

「当該施設についてはすでに立ち入り調査を行って、現在行政処分について検討しているところです。いつ頃、どういった行政処分を下すのかについては今のところ回答できません。」

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