「頼れる人が誰もいない…」 1人暮らしの高齢男性の3割が回答 女性と大きな差

日頃のちょっとしたことの手助けで頼れる人はいるか?

この問いに1人で暮らす男性の高齢者の30.3%が「いない」と答えたことが、国立社会保障・人口問題研究所が新たに公表した調査の結果でわかった。1人暮らしの女性の高齢者は9.1%で格差が大きい。男性の方が孤立した状態に陥りやすいという認識は専門職の間で広く共有されているが、そのことが改めて浮き彫りになった形だ。

この調査は昨年7月に実施されたもの。全国の1万369世帯、18歳以上の1万9800人から有効な回答を得ている。

生活と支え合いに関する調査

1人暮らしの高齢者のうち、日頃のちょっとしたことの手助けで頼れる人が「いる」と答えた割合は、男性が54.2%、女性が80.1%だという。また、「そのことでは人に頼らない」と考えている人が男性で15.5%、女性で10.8%いたと報告されている。

1人暮らしの高齢者の人数は右肩上がりが続いていく。内閣府の高齢社会白書によると、2015年の時点で男性が約192万人、女性が約400万人いた。今後さらに増加していき、2040年までに男性が約356万人、女性が約540万人となる見通しだ。伸び幅は女性(1.35倍)より男性(1.85倍)の方が大きい。生活支援のニーズはさらに拡大していき、対策を強化していくことの必要性は一段と高まるとみられる。

今回の調査ではこのほか、普段の会話の頻度(電話を含む)が2週間に1回以下にとどまっている人がどれくらいいるかも探っている。1人暮らしの高齢者のうち、男性は15.0%。5.2%の女性の3倍近くにのぼっていた。現役世代も含めた全体でみると、会話が2週間に1回以下の人は2.2%となっている。

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