「ブランド化していく」 生協、在宅介護サービス全国展開 自立支援を重視

「質の高い介護サービスをブランド化していきたい」。担当者はそう説明する。

日本生活協同組合連合会(東京・渋谷)は今年度から在宅介護サービスの拡充に乗り出す。介護職員が高齢者の日々の暮らしを支援する「生協10の基本ケア」を、全国の生協で本格的に展開していく。利用者が住み慣れた地域で長く生活し続けられるよう、自立支援・重度化防止を重視して事業を推進していく構想を打ち出している。

「生協10の基本ケア」を全国の生協で本格的に導入

提供するサービスを大きく10種類(*)に分類。「換気をする」「家庭浴に入る」「ターミナルケアをする」など幅広い。「町内にお出かけをする」「夢中になれることをする」といったメニューも含まれる。「利用者の活動性の向上から地域の人々との関わりまでトータルケアへとつなげていく」という。

*「生協10の基本ケア」
1. 換気をする
2. 床に足をつけて座る
3. トイレに座る
4. あたたかい食事をする
5. 家庭浴に入る
6. 座って会話をする
7. 町内にお出かけをする
8. 夢中になれることをする
9. ケア会議をする
10. ターミナルケアをする

「生協10の基本ケア」のベースとなったのは、市民生活協同組合ならコープ(奈良市)を母体とした社会福祉法人協同福祉会の考え方。利用者が「ふつうの生活」を取り戻し、家族も含めてQOLを高めていくことにウェートを置いている。

日生協によれば、昨年度までに45の地域購買生協と11の社会福祉法人が福祉・介護の関連事業を実施してきた。このうち半数の28ヵ所が、今年4月の段階で既に「生協10の基本ケア」の導入を始めている。今後はこの数を増やしつつ、必要な人材の育成にも力を入れていく計画。研修拠点を今年中に3ヵ所増やし、既存の奈良県、栃木県とあわせて5ヵ所とすることが目標だ。

日生協の担当者は全国展開について、「生協10の基本ケアのメニューを標準化することでサービスの均質化を図りたい」と話す。「導入した生協間の相互評価、学び合いなどにも取り組み、サービスの質の向上につなげていければ」としている。

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