職員が「クソじじい」の暴言、改善計画書の再提出を求める【滋賀県守山市】

滋賀県守山市にある医療法人翔英会が運営する介護老人保健施設「シニアセンターティファニー」で虐待事案が判明した。

市によると、入所者が暴言による虐待を受けているという内部通報があり、今年2月に県と合同で立ち入り調査を行った結果、昨年12月、入所者に対し、男性介護職員が「クソじじい」などの暴言を繰り返していたとする事実が判明。調査に対しその男性職員は「イライラしていたので思わず言ってしまった」と述べ、暴言をはいたことを認めているという。

暴言以外にも入所者が使用するベッドの周囲に柵を設置して降りられないようにするなど虐待行為を繰り返していた。施設側はこれらの事実を認め、入所者とその家族に謝罪している。

電話取材による守山市と滋賀県への聞き取り

守山市介護保険課の担当者に電話取材を行ったところ、次のようなコメントが得られた。

「高齢者虐待防止法に触れる事案のため、今年3月に改善計画書の提出を求めた。法人側は4月下旬になって改善計画書を市側に提出したが、改善計画が不十分であったため、再度改善計画書の提出を求めている。ただし、行政処分など運営に係る指導の権限は滋賀県にあるため、県側とも協議しながら今後の対応を検討している」

さらに滋賀県の健康福祉政策課に同様の取材を行ったところ、「守山市とともに当該施設で適切な運営が行われているのか監査を行っているところだ。現時点では行政処分などの指導は検討していない」という回答が得られている。

なお、運営する医療法人翔英会は「取材には応じられない」とのことだった。

高齢者虐待防止法について

日本では高齢化社会を迎えて介護保険制度の普及や社会活動が進む一方、高齢者に対する身体的・精神的虐待、介護の放棄や放任、閉じ込めといった虐待事案が増加し社会問題化している。高齢者虐待防止法は平成17年11月1日に「高齢者に対する虐待を防止する法律」として国会において可決され、平成18年4月1日から施行された。高齢者虐待防止法は虐待を受けた高齢者の保護措置と権利擁護、養護者への相談や指導といった支援措置を目的としている。

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