入居者の顔面殴打、腹部を足蹴りなどの暴行で一部指定取り消し 広島・あいらの杜広島戸坂

広島市健康福祉局介護保険課は、介護保険法の規定により、平成30年1月1日から同年3月31日までの間、以下の事業所に対して利用者の新規受入停止および介護報酬請求上限8割とする行政処分を実施した。

・事業所:あいらの杜広島戸坂
・サービスの種類:指定特定施設入居者生活介護・指定介護予防特定施設入居者生活介護
・所在地:広島市東区戸坂大上三丁目2番22号

・事業者:株式会社はれコーポレーション
・代表取締役:上川 敏文
・所在地:岡山市北区表町一丁目5番1号

処分年月日は平成30年3月29日、一部効力停止の期間は平成30年4月1日から同年9月30日まで(6か月間)。

行政処分の理由

<指定特定施設入居者生活介護における法令違反>
・人格尊重義務違反:入居者する高齢者に対する身体的虐待を行った。
・法令違反:「介護保険法」および「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に違反している。

<指定介護予防特定施設入居者生活介護における法令違反>
・法令違反:「介護保険法」および「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に違反している。

処分の原因となる事実

<指定特定施設入居者生活介護における人格尊重義務違反>

1.介護保険法第74条第6項では、「指定居宅サービス事業者は、要介護者の人格を尊重するとともに、この法律またはこの法律にもとづく命令を遵守し、要介護者のため忠実にその職務を遂行しなければならない」と規定されている。それにもかかわらず、当該事業者の介護職員が要介護者である高齢利用者1名に対して両腕を押さえつけるなどして、皮膚の剥離、出血および広範な内出血をともなう負傷を負わせた。
また、同じ高齢利用者の顔面を殴打するとともに、腹部を足蹴りするなどの暴行を行った(高齢者虐待「身体的虐待」)。これらの行為は、介護保険法第77条第1項第5号で規定されている業者指定の取消し等の要件に該当する。

2.「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第20条において、「養介護施設の設置者は、養介護施設従事者等による高齢者虐待の防止等のための措置を講じること」と規定されている。
また、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第21条においては、「養介護施設従事者等は、当該養介護施設において業務に従事する養介護施設従事者等による高齢者虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合は、速やかに、市町村へ通報しなければならない。」と規定されている。それにもかかわらず、事業者として適切な高齢者虐待の防止措置を講じておらず、虐待を未然に防ぐことができなかった。さらに、管理者は他の介護職員らから複数回にわたって身体的虐待に関する報告を受けておきながら、原因究明や当該入所者の家族、および広島市への報告などを怠っていた。この行為は、介護保険法第77条第1項第10号で規定されている業者指定の取消し等の要件に該当する。

<指定介護予防特定施設入居者生活介護における法令違反>

指定特定施設と一体的に運営されている指定介護予防特定施設において、上記の通り「介護保険法」および「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に違反していることが判明した。このことは、介護保険法第115条の9第1項第9号に規定される指定の取消し等の要件に該当する。

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