職員勤務を偽装工作・・・デイ事業所指定取消 愛知県春日井市

愛知県春日井市健康福祉部は、以下の事業者に対し介護保険法(平成9年法律第123号)にもとづき、事業所指定取消しの行政処分を行ったことを発表した。

・法人名:株式会社デイサービス明日見の家
・代表者名:代表取締役 那須志美子
・事業所名:デイサービス明日見の家
・事業所所在地:愛知県春日井市大和通一丁目37番地2
・サービス種類:認知症対応型通所介護、介護予防認知症対応型通所介

処分年月日は平成30年5月31日。なお、当外事業所が介護報酬の不正請求を行って受領した総額1,159万円あまりについても返還請求を行っている。

春日井市によると、デイサービス「明日見の家」において2016年4月から2017年10月のうちの14カ月間について、介護保険法で規定されている人員基準を満たしていないにもかかわらず、不正な手段で介護報酬を請求し受領していた。

また、介護職員が実際には勤務していないにもかかわらず勤務していると装うことで、介護保険法で規定されている人員基準を満たしているかのような偽装工作を行っていた。春日井市は当該事業者に対して、「事前に利用者やその家族へ、サービスの提供内容を説明して同意を得るように」とする業務改善命令を求めてきたが従わなかった。

さらに市側が監査を行った際、事業運営について質問を行ったが虚偽の報告や答弁を行うなどして、事業者側の誠意が認められなかった。さらに、当該事業所に対して提出を求めた関係書類についても数々の偽装が発覚。以上の不正事実により行政処分を実施した。

行政処分の理由

1)看護や介護職員の人員基準を満たしていないにもかかわらず、虚偽の介護報酬を請求し受領していた。【護報酬の不正請求(法第78条の10第8号、法第115条の19第7号)】

2)市側による監査の際、実際には勤務していない職員が勤務しているかのように装って勤務形態一覧表を提出。さらに市側の質問に対して虚偽の報告と答弁を行った。また、事実と異なる通所介護計画書を作成し、虚偽の報告を行った。命令事項改善報告書に記載されている内容を市側が確認するために、関係書類の提示を求めたが応じなかった。【虚偽の報告及び答弁(法第78条の10第9号、法第115条の19第8号、法第78条の10第10号、法第115条の19第9号)】

3)業者指定の更新申請を行う際に、虚偽の勤務形態一覧表と出勤簿を作成して添付するなど、不正な手段によって業者指定を受けた。【不正な手段による指定(法第78条の10第11号、法第115条の19第10号)】

4)サービスを提供する際、利用者やその家族に対して重要事項説明書に係る説明と同意を得るよう改善命令を行ったが、利用者のうちの7名について同意が得られていなかった。また、地域との連携をはかるために半年に1度開催しなくてはならい運営推進会議を、2年間で1度も開催していなかった。早急に運営推進会議を開催するよう市側が改善命令を行ったにもかかわらず、命令を無視し続け現在も開催されていない。【介護保険法の命令違反(法第78条の10第12号、法第115条の19第11号)】

利用者への対応と経済上の措置

当該事業所にはまだ11名の利用者がいる。春日井市では利用者やその家族に対し他デイサービス事業所を紹介するなどして、処分年月日である平成30年5月31日までに移行を完了させる予定だ。また、当該事業所が不正な請求を行って春日井市から受領した11,590,681円(加算額を含む)についても返還を求めていく方針となっている。

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