健康寿命長いほど、1人当たり医療費は低く 医療保険部会2

社会保障審議会 医療保険部会(第111回 4/19)《厚生労働省》

健康寿命が長い都道府県は短い都道府県に比べ、後期高齢者の1人当たりの入院医療費や外来医療費が低い-。厚生労働省は、健康寿命と医療費の地域差の関係などを分析したデータを、4月19日開催の社会保障審議会・医療保険部会に提出した。健康寿命上位5県の生涯医療費は、下位5県を15.0%下回ることも示した。団塊の世代が全て75歳以上になる2025年以降、現役世代人口の減少は加速する。就業者数の減少を補う必要性から、同省は2040年までに健康寿命を3年以上延伸する目標を打ち出している(p109参照)。

医療費の地域差が生じる原因については、病床数、医師数、保健師数、高齢者の就業率などとの相関が従来から指摘されている。厚労省が今回行った、健康寿命と後期高齢者1人当たり医療費の都道府県別データ(2015年度)の分析では、1人当たり入院医療費で弱い相関(相関係数▲0.339)、1人当たり外来医療費でもある程度の相関(▲0.516)が認められた(p63参照)。

健康寿命の上位23県(平均健康寿命73.3年)の後期高齢者1人当たり入院医療費は、75~79歳が35.4万円、80~84歳が41.9万円、85~89歳が53.3万円など。これに対して下位23県(同72.3歳)は、75~79歳が39.2万円、80~84歳が46.8万円、85~89歳は60.5万円などとなり、全ての年齢階級で上位23県を上回った。1人当たり外来医療費でも同様の傾向が見られ、上位23県では75~79歳が43.4万円、80~84歳が42.8万円、85~89歳が40.7万円、下位23県では75~79歳が46.2万円、80~84歳が45.9万円、85~89歳が44.3万円となった(p64参照)。

生涯医療費に着目した分析でも、▽健康寿命上下5県の比較:上位2,516万円、下位2,916万円(上位と下位の差▲15.0%)▽上下10県の比較:上位2,618万円、下位2,901万円(▲9.8%)▽上下23県の比較:上位2,611万円、下位2,803万円(▲6.9%)-と、いずれの比較でも健康寿命上位の都道府県の生涯医療費が、下位都道府県を下回る結果となった(p65参照)。


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