3つの介護事業所・施設の不正による行政処分【愛知県豊田市】

豊田市は介護保険法(平成9年法律第123号)の規定にもとづいて、訪問介護事業所「心実」(豊田市寿町3-14、運営:株式会社心、豊田市大成町3-94、代表:藤井元雄)と訪問介護事業所「ゆうか」(豊田市美里2-5-11ハイランド美里102、運営:株式会社悠華、安城市今本町7-5-2、代表:荻野理恵)の2事業所に対し、業者指定を取消す行政処分を行った。2月23日付で2業者の事業者指定を取消す。

また、グループホーム「逢妻」(豊田市久岡町4-1)に対して、事業者指定の一部効力の停止(6か月間の新規利用者の受入停止及び介護報酬30%減額)の行政処分を行った。こちらの事業所は2月15日から半年間、新規利用者の受け入れを停止する。

行政処分の理由

訪問介護事業所「心実」は、市へ申請した施設とは異なる施設を拠点にして訪問介護活動を行っていたことが判明した。これは介護保険法で定められている不正受給にあたるとして、豊田市は2月23日付で事業者の取消し処分を行った。また、不正請求によって受給した介護報酬と加算分合計8,336万円の返還を命じた。

訪問介護事業所ゆうかも、運営する「悠華」(安城市)が、豊田市美里の事務所を事業所として申請し介護事業所の指定を受けていたものの、実際は泉町の住宅型有料老人ホームに拠点を置いていた。さらに、介護保険法で定められている職員の人員基準を満たすため、雇用していない職員の雇用契約書を偽造して豊田市に対し虚偽の指定申請を行ったもの。

認知症対応型共同生活介護施設「グループホーム逢妻」は、要件を満たさない職員の介護報酬を不正に請求して受給していた。豊田市では、虚偽の申請によって受給した約458万円の返還を求めるとともに、新規利用者の受け入れを6カ月停止する処分を実施。介護報酬額も3割減額する。

不正内容の詳細

訪問介護事業所「心実」は、2015年12月に豊田市寿町の住所で介護保険事業所の指定を受けている。しかし実際には、同社が運営している住宅型有料老人ホームで事業所の運営が行われていた。また、住宅型有料老人ホームの入所者に対して介護サービスを提供し、介護報酬を請求して受給。さらに、ヘルパーの資格を有しない職員2名が介護サービスに当たっていた。

訪問介護事業所「ゆうか」は豊田市美里の住所で介護事業所の申請を行い、2017年9月に介護事業所の指定を受けていた。しかし、実際に活動している拠点は豊田市泉町の住宅型有料老人ホームにあった。また、介護保険法で定められている職員の人数が足りなかったため、職員との契約書を偽造して豊田市に事業所指定の申請を行っていた。

認知症対応型共同生活介護施設「逢妻」は介護保険法で定められている要件を満たしていないにもかかわらず、職員の処遇改善を理由に介護報酬を加算して請求していたもの。

経済上の処置

訪問介護事業所「心実」に対して支払われている介護報酬金額5千9百44万7,597円と加算金2千3百77万9,038円、合計8千3百22万6,635円の徴収と、介護予防、日常生活支援総合事業費134,472円の返還を求めている。

訪問介護事業所「ゆうか」は、報酬請求実績がまだだったため返還請求は行わない。認知症対応型共同生活介護施設「逢妻」は不正に請求して受給した介護職員処遇改善加算3百27万1,424円の返還と、加算金額(1千3百8万569円)の徴収を行う。

・参考 豊田市 介護保険事業所の行政処分について

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