入所者に対する傷害事件・障害者支援施設「ハピネスさつま」【加古川市】

兵庫県健康福祉部 障害福祉局により、社会福祉法人「博由社」(明石市大久保町大窪)が管理運営する障害者支援施設「ハピネスさつま」(兵庫県加古川市志方町大沢)において傷害事件が発生したことに関して、施設の抜本的な運営体制を見直すことなどを求める業務改善勧告を出していたことが明らかとなった。障害者支援施設「ハピネスさつま」では利用者や入所者に対する虐待や暴力事件がたびたび起きており、兵庫県健康福祉部 障害福祉局では施設を運営する社会福祉法人「博由社」の理事をはじめ、役員らの大幅な入れ替えを求めているもよう。

改善勧告を実施した日時は2017年12月15日とされ、兵庫県健康福祉部 障害福祉局 障害者支援課が社会福祉法人「博由社」(明石市大久保町大窪)と障害者支援施設「ハピネスさつま」に対して業務改善勧告を行った。勧告内容は「入所者に対する職員の虐待事案が多発しており、社会福祉法人 博由社の理事の責任を明らかにするとともに、体制の刷新と再発防止策を検討すること」などの指示を出している。なお、改善勧告では改善報告書を2018年1月末までに提出するよう求めている。

「ハピネスさつま」での傷害事件の詳細

障害者支援施設「ハピネスさつま」の介護福祉士の男性が、同施設に入所している知的障害のある男性(45歳)の頭部を電気カミソリで殴打するなどして、全治1週間の怪我を負わせたもの。被害男性の頭から出血しているのを別の職員が発見して事件が発覚した。

兵庫県警加古川署に傷害の疑いで逮捕されたのは障害者支援施設「ハピネスさつま」の介護福祉士の男性(29歳)。兵庫県警加古川署によると、逮捕された男は被害男性の洗面を介助していた「飲むなと注意したのに、被害男性が蛇口の水を飲み続けたため、カッとなって頭を電気カミソリで殴ってしまった」と容疑を認めているという。

「ハピネスさつま」では同様の事案が続発している

障害者支援施設「ハピネスさつま」では、2017年の3月と9月にも入所者への虐待事案が発生している。2017年3月には入所している男性に対して、障害者支援施設「ハピネスさつま」の介護福祉士が「ラリアット」と呼ばれるプロレス技をかけ、怪我を負わせるという傷害事件が発生している。

また、2017年9月には入所者を職員がキッチンに閉じ込めるという事案が発生している。事案の詳細は、知的障害のある女性入所者を女性職員が広さ2畳ほどのキッチンに閉じ込めて外から施錠し、5分間にわたって放置したもの。同施設を運営管理する社会福祉法人「博由社」が兵庫県や加古川市に対して、閉じ込めの虐待事案があったことを報告している。この施設では入所者の閉じ込めが常態化しているとして、過去にも兵庫県健康福祉部 障害福祉局 障害者支援課による改善勧告が出されていた。

障害者支援施設「ハピネスさつま」では2017年3月の傷害事件のあと、4月に第三者による検証委員会を設置して再発防止策に力を入れていた。それにもかかわらず、傷害事件が立て続けに発生している。これを受けて障害者支援施設「ハピネスさつま」の施設長は、次のように述べている。

「被害を受けられた男性とご家族に深くお詫び申し上げます。今後は職員の指導を徹底していきます。」

なお、「ハピネスさつま」は社会福祉法人「博由社」が2005年4月に開設した障害者支援施設。入所定員は55人で通所サービスも実施している。

兵庫県健康福祉部 障害福祉局 障害者支援課への電話取材

兵庫県健康福祉部 障害福祉局 障害者支援課の担当者へ電話取材を行ったところ、現在も障害者支援施設「ハピネスさつま」では多くの入所者が生活しているとのこと。そのため、再びこのような事案が発生しないよう、改善勧告とともに指導を徹底していくという回答が得られた。

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