【管理者不在】埼玉・所沢市「虹の彩ケアセンター」取り消し

  • 事故・違反
  • ASTRA医療福祉研究グループ
  • 10
  • 閲覧数:5,273

埼玉県福祉部介護保険課および所沢市福祉部高齢者福祉課は10月1日、不正請求をしたなどとして、所沢市内の株式会社虹彩(にじ)」(大舘るり子社長)が運営する2介護事業所を介護保険法および障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律および生活保護法の規定に基づき処分した。

今回処分を受けたのは、いずれも所沢市荒幡130-5の「デイサービス虹の彩(いろ)」と「虹の彩ケアセンター」。県介護保険課および市高齢者福祉課事業者指導担当によると、まず虹の彩ケアセンターについては、訪問介護サービスなどを提供する際に架空のサービス費計260万5,910円を不正に請求したとされる。

またデイサービス虹の彩については、介護保険法で配置することが定められている管理者や生活相談員および機能訓練指導員が不在の状態が続いたうえ、あたかも配置したかのように雇用契約書等を偽造し、変更の届け出をしていたほか、出勤簿の偽造にまで手をそめていた。また機能訓練指導員については、利用者の国家資格証を無断で借用。さらには実際には入浴サービスを提供していないにもかかわらず、入浴したと偽って入浴介助加算(不正請求額3万2,552円)を不正に請求し受領していたなどとして、6ヵ月間の指定効力停止処分を今回受けた。

今回の不正発覚のキッカケは今年3月、県当局への内部通報にあった。この情報をもとに監査をすすめるなか、次々と不正事実が明るみに出ていったとされる。ちなみに埼玉県における介護保険事業者に対する取り消し処分は、介護保険制度が開始された2000年度から通算14事案目となる。

以下、今回処分における処分内容・法的根拠・処分理由など詳細は次のとおり。

≪虹の彩ケアセンター≫

【指定取消】

介護保険法第77条第1項第6号、第8号および第115の9条第1項第9号、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律第50条第1項第5号および第10号並びに生活保護法第54条の2第4項で準用する同法第51条第2項第8号に該当。

【不正請求】

  • 訪問介護サービスを提供していないにもかかわらず、不正に介護報酬を請求し受領したこと【介護】
  • 居宅介護サービスを提供していないにもかかわらず、介護給付費を不正に請求し受領したこと【障害】
  • 職員でない者が提供した訪問介護サービスを職員が提供したと偽り、不正に請求し受領したこと【介護】
  • ケアプランに記載されていない訪問介護サービスを提供し、不正に介護報酬を請求し受領したこと【介護】

【監査における虚偽答弁】

  • 事業代表者は不正の事実を認めず、虚偽の答弁をして監査を妨害したこと。

【障害福祉サービスの不正行為】

  • 不正請求を行なうため、虚偽のサービス提供記録を作成したこと。

≪デイサービス虹の彩≫

【指定の全部効力停止(平成29年10月1日から平成30年3月31日まで6ヵ月間)】

介護保険法第115条の9第1項第2号および第8号並びに生活保護法第54条の2第4項で準用する同法第51条第2項第8号に該当

【虚偽の変更届出】

  • 管理者および生活相談員が1か月間不在であったことを隠すため、事業代表者が雇用契約書を偽造し、虚偽の書類を添付して県に届け出たこと。
  • 機能訓練指導員が平成28年12月から不在であったことを隠すため、事業代表者が雇用契約書を偽造し、虚偽の書類を添付して県に届け出たこと。

【人員基準違反】

  • 管理者、生活相談員および機能訓練指導員を配置していない期間があったこと。
■埼玉県「介護保険事業者等の指定取消及び効力の停止処分について」
http://www.pref.saitama.lg.jp/a0001/news/page/2017/0921-12.html
■所沢市「指定地域密着型通所介護事業所を運営する事業者に対する行政処分」
http://www.city.tokorozawa.saitama.jp/tokoronews/press/h29/09/0921kaigo.html

コメント[10

コメントを見るには...

このページの先頭へ