政府、介護ロボ開発の重点分野を改訂 排泄予測やコミュニケーションを追加

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《 厚労省 》
厚生労働省と経済産業省が、開発を後押ししていく介護ロボットの「重点分野」を改訂した。排泄を予測する機器やコミュニケーションロボットなどを新たに追加。これまでの5分野8項目に1分野5項目を加え、合わせて6分野13項目まで拡大した。

「ロボット技術の介護利用における重点分野」を改訂しました

介護ロボットの普及を図る政府は、製品化を目指す企業への補助や実証実験のサポートなどを展開している。「重点分野」はこうした国の事業のターゲット。現場のニーズやテクノロジの進歩など様々な要素を勘案し、サービスの質の向上や介護職員の負担軽減、業務の効率化などが期待できるものを選定している。

「重点分野」にはこれまで、電動アシスト機能のついた歩行器や職員が装着するタイプのサイボーグ型ロボット、利用者の転倒を感知するセンサーなどが位置付けられていた。今回は初めてコミュニケーションロボットを追加。足腰の衰えた高齢者が装着するタイプのサイボーグ型ロボットや、メーカーの異なる複数の機器から得られる情報を有効に活かせるよう一元化する機器なども加えられた。

このほか、排泄のタイミングを予測する機器も選ばれている。例えば下腹部につけて使うウェアラブルデバイス「DFree(トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社)」は業界で認知度が高い。超音波で膀胱などの動きを探り、排尿の時間が近づくとスマートフォンに通知する機能を持つ。トイレ誘導の空振りや不要なおむつ確認などを無くし、利用者と職員の心身の負担を軽減できると期待されている。厚労省や経産省は今後、排便のタイミングも分かる新たな機器の開発支援にも力を入れる方針だ。

国の介護ロボット開発重点分野(*が新たな重点項目)

1. 移乗介助

  • ロボット技術を用いて介助者のパワーアシストを行う装着型の機器
  • ロボット技術を用いて介助者による抱え上げ動作のパワーアシストを行う非装着型の機器

2. 移動支援

  • 高齢者等の外出をサポートし、荷物等を安全に運搬できるロボット技術を用いた歩行支援機器
  • 高齢者等の屋内移動や立ち座りをサポートし、特にトイレへの往復やトイレ内での姿勢保持を支援するロボット技術を用いた歩行支援機器

* 高齢者等の外出等をサポートし、転倒予防や歩行等を補助するロボット技術を用いた装着型の移動支援機器

3. 排泄支援

  • 排泄物の処理にロボット技術を用いた設置位置の調整可能なトイレ

* ロボット技術を用いて排泄を予測し、的確なタイミングでトイレへ誘導する機器
* ロボット技術を用いてトイレ内での下衣の着脱等の排泄の一連の動作を支援する機器

4. 見守り・コミュニケーション

  • 介護施設において使用する、センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム
  • 在宅介護において使用する、転倒検知センサーや外部通信機能を備えたロボット技術を用いた機器のプラットフォーム

* 高齢者等とのコミュニケーションにロボット技術を用いた生活支援機器

5. 入浴支援

  • ロボット技術を用いて浴槽に出入りする際の一連の動作を支援する機器

6. *介護業務支援

* ロボット技術を用いて、見守り、移動支援、排泄支援をはじめとする介護業務に伴う情報を収集・蓄積し、それを基に、高齢者等の必要な支援に活用することを可能とする機器

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