2016年度収支4,987億円の黒字、準備金2.6カ月分 協会けんぽ

協会けんぽの決算見込み(医療分)について <協会会計と国の特別会計との合算ベース>(7/7)《全国健康保険協会》

今回のポイント
●協会けんぽが7月7日に公表した2016年度の決算見込み(医療分)によると、2016年度の収支は4,987億円の黒字で、黒字幅は前年度よりも2,534億円拡大
○被保険者数の増加などによる保険料収入の増加と、診療報酬改定による医療給付費の伸びの鈍化が黒字幅拡大の主な要因
○2016年度決算時点の法定準備金は1兆8,086億円で、保険給付費・高齢者医療拠出金の2.6カ月分に相当

全国健康保険協会(協会けんぽ)が7月7日に公表した「協会けんぽ(医療分)の28年度決算(見込み)」によると、2016年度収支は4,987億円の黒字で、前年度に比べ黒字幅が2,534億円拡大したことがわかった。被保険者数の増加などによる保険料収入の増加と、ネット(診療報酬本体+薬・医療材料)で0.84%のマイナスとなった診療報酬改定により、医療給付費の伸びが鈍化したことが要因。協会けんぽは、収支の改善を一時的なものと見ており、「こうした傾向が今後も継続するものではない点については、十分留意が必要」としている(p1参照)。

協会けんぽが発表したのは、協会会計と国の特別会計との合算ベースの収支状況。2016年度の収入総額は前年度比3,802億円増(4.1%増)の9兆6,220億円となった。このうち保険料収入は8兆4,142億円で、3,681億円(4.6%)の大幅増。被保険者数の増加(3.5%増)や標準報酬月額の引き上げなどに伴う賃金の増加(標準報酬月額上限の引き上げ分0.5%+賃金水準の上昇0.6%)が、保険料収入の伸びに大きく貢献した(p1参照)(p3~p4参照)。

支出総額は、9兆1,233億円となり、前年度に比べ1,268億円(1.4%)の増加。支出の6割を占める保険給付費は5兆5,751億円で、1,790億円(3.3%)増えたものの、6.3%の伸び率を示した前年度に比べ、小幅な伸びにとどまった。2016年度改定の影響で加入者1人当たり医療給付費の伸びが鈍化(2015年度4.4%増→2016年度1.1%増)したことが主な要因。この結果、2016年度の単年度収支差は4,987億円の黒字(2,534億円増)となった(p1参照)(p3~p4参照)。

また、健康保険法で毎年度末の積み立てが義務づけられている「法定準備金」の2016年度決算時点の残高は、1兆8,086億円で、2.6カ月分の保険給付費や高齢者医療拠出金に相当する額が確保されている計算(p1参照)(p3~p4参照)。



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