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新人介護福祉士の奮闘を描いた映画『ケアニン』プロデューサー山国秀幸さんインタビューvol.1

新人介護福祉士の奮闘を描いた映画『ケアニン』が6月17日から全国で順次公開されます。これまで介護をテーマにした映画はたくさん製作されてきましたが、「介護業界で働く人」に焦点を当てた映画は珍しく、介護人材不足などの話題もあり注目を集めています。今回は本作品の原案を作られ、エグゼクティブプロデューサーも務める山国秀幸さんへのインタビューを2回に分けて掲載します。




(C)2017『ケアニン』製作委員会

vol.1 人生の「ありがとう」をもらえる仕事は介護しかない

■まずは本作品を製作することになったきっかけについて教えてください

社会的な課題をエンターテインメント映画で解決する糸口を見つけたいとずっと思っていました。介護業界のことは以前から気になっていて、小説など書籍を読んだりしていて、家族の介護の話とか、夫婦の話とかはありますが、なんか違う。もっと明るくて、若い人も興味を持ってくれるような話を作りたいと思ったんです。

<左:原案・エグゼクティブプロデューサーの山国秀幸さん>

自分のこれまでの経験も生かして何ができるかなと考えた時に、働いている人にスポットを当ててみようと思いました。実は映画業界に入る前に採用広告の営業をしたり、人事採用の担当をしていたことがあって、いろんな人にインタビューして人材募集の広告を作ったりしていました。でも広告で、きれい事だけを大げさにして並べてしまうと、入ってもすぐ辞めてしまうんですよね。だからウソは描きたくなかった。製作に入るときも周りから『どうせきれい事にするんでしょ』と言われたこともありました。でも、必要以上にマイナス面を描く必要もないと思いました。どんな仕事もいい部分があれば大変な部分もある。だったら徹底的に取材して、リアリティを追求してやろうと。そうしてできたのがこの作品です。

■リアリティを追求するために、かなり取材をされたとお聞きしました

30箇所以上の介護事業所や介護関連団体などを取材しました。何の関係もない介護施設に飛び込みで連絡して取材させてください!ってお願いしたりして。とにかく現場の人たちの話を聞かないと始まらないと思っていたので、色んな人の様々な視点から見たお話を伺って、自分たちの情報が偏らないようにしました。

(C)2017『ケアニン』製作委員会

社会福祉法人、株式会社それぞれが経営する介護施設、現場の介護スタッフから経営層、介護福祉専門学校、その他各種団体、介護福祉業界メーカー……。この業界の人は本当に親切な方が多くて、「こういう映画を作りたいんです」って話すと、皆さんとても協力的でいろんなアドバイスをくれるんです。「あそこに行ったほうが良いよ」「あの人に会った?」など、知らない場所や人をご紹介いただいて、僕らも一生懸命情報を自分たちのものにしようとしていました。大変さというのはなくて、次から次に興味がわきすぎてとても勉強になりました。

■作品のモデルになった介護事業所があるそうですね?

モデルは神奈川県藤沢市にある「あおいけあ」さんです。取材を始めて多くの素敵なエピソードやリアルな話が集まってきましたが、介護や認知症をどのような視点で描くのか方向性が定まっておらず、かなり悩んでいました。

(C)2017『ケアニン』製作委員会

取材を進めるうちに『「あおいけあ」に行きましたか?』と聞かれることが何度かあり、興味がわいたので代表の加藤忠相さんに会いに行ったんです。そうしたらもう、加藤さんの考え方や施設の雰囲気にそれこそ目からうろこで、「作りたいのはこれだ」と雷にうたれたような気がしました。

その場ですぐ「ここをモデルに映画を作らせてください」と加藤さんにお願いし、過去に取材した様々なエピソードや介護職の方々の想いを繋ぎ合わせて、一気に原案を書き上げました。原案は、加藤さんはもちろんですが、途中で取材した方々や関連団体にチェックしていただいて、色々アドバイスをいただきながら意見を反映しました。

----vol.2は追って掲載いたします。しばらくお待ちください!----

ケアニンとは・・介護、看護、医療、リハビリなど、人の「ケア」に関わり、自らの仕事に誇りと愛情、情熱を持って働いている全ての人を総称した造語。

■ストーリー
「認知症で人生終わりになんて、 僕がさせない――」
大森圭(男性・21)は新人の介護福祉士。
高校卒業後、これといってやりたいことがなかった圭は、漠然とした理由で介護の専門学校へ入学。
卒業後、圭が働くことになったのは、郊外にある小規模介護施設。
認知症の高齢者たちと上手くコミュニケーションが取れず、悩む日々が続くなか、圭が初めてメインで担当をすることになったのは、認知症の星川敬子79歳。
試行錯誤しながらも、先輩スタッフたちの協力もあり、少しずつ敬子との関係性を深めていく。
「なんとなく」で始めた介護の仕事に、いつしか本気で向き合うようになっていく圭だったが…。


左から加藤忠相さん、香川裕光さん、戸塚純貴さん、水野久美さん、松本若菜さん、鈴木浩介監督

6月12日、東京・ニッショーホールで「ケアニン~あなたでよかった~」の完成披露試写会が行われ、主人公・大森圭を演じた戸塚純貴さんのほか、認知症の女性を演じた水野久美さん、主人公の先輩役・松本若菜さん、鈴木浩介監督、主題歌を担当した香川裕光さん、そして本作のモデルとなった介護事業所「おたがいさん」の代表・加藤忠相さんが登壇しました。サプライズで香川さんが主題歌「星降る夜に」を披露する一幕もあり、元介護士という香川さんならではのあたたかい歌声が響くと、涙する観客の方も見られました。

■劇場情報
全国の劇場情報はケアニン公式ホームページからご確認ください
ケアニン公式ホームページ

■作品情報
題名:ケアニン~あなたでよかった~
出演:戸塚純貴 松本若菜 山崎 一/水野久美 藤原令子 菜 葉 菜 小市慢太郎 ほか
監督:鈴木浩介
主題歌:「星降る夜に」香川裕光
原案・エグゼクティブプロデューサー:山国秀幸
特別協力:加藤忠相(あおいけあ)
製作:「ケアニン」製作委員会
推薦:厚生労働省 神奈川県 文部科学省特別選定作品 後援:藤沢市
©2017「ケアニン」製作委員会2017年/日本/カラー/ステレオ/105分 

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