【資格外サービス】大阪・高石市「ヘルパーステーションもこ」取り消し

  • 事故・違反
  • ASTRA医療福祉研究グループ
  • 11
  • 閲覧数:4,694

大阪府高石市および岸和田市・泉大津市・貝塚市・和泉市・忠岡町が共同設置する広域事業者指導課は3月31日、介護報酬など約600万円を不正に受け取ったとして、市内の株式会社ありす(上里明社長)が運営する訪問介護事業所「ヘルパーステーションもこ」(同市綾園6-6-17)における介護保険法と障害者総合支援法に基づく訪問介護事業や居宅介護事業などの指定を取り消した。

同課法人・児童福祉担当によると、同事業所は、ヘルパー資格を持っていない20代の男性に、昨年2月までの2年間にわたって訪問介護などのサービスを400回余りにわたって担わせ、市から不正に介護報酬を受け取っていた。この男性について同事業者は、研修の修了書の名前を書き換えて訪問介護員の資格があるように見せかけていたという。さらに、この男性とは別のヘルパーがほぼ同じ時間に複数の場所で介護しているという不正な記録を200件あまり偽造作成し、介護報酬の申請をしていた。

広域事業者指導課では今後、事業者に対する経済上の措置として、不正に請求し受領していた居宅介護サービス費および介護給付費を保険者たる高石市に返還させるほか、介護保険法第22条第3項および障害者総合支援法第8条第2項の規定により返還させる額に100分の40を乗じて得た額を支払わせることになる。返還額の確定は今後の精査に待つが、現時点での確認額としては、介護保険法上は約100万円、障害者総合支援法上は500万円ほどが見込まれる。

なお、今回の処分をうけて事業所のサービス提供責任者は、「市の指摘を厳粛に受け止め、反省するとともに再発防止に努めます」などと話しているという。

以下、今回処分の理由・法的根拠など詳細は次のとおり。

【指定訪問介護事業等】

(1)訪問介護員の同居家族へサービス提供を行ない、介護報酬を不正に請求し受領した。(介護保険法第77条第1項第6号に該当)

(2)資格の無い訪問介護員にサービスを提供させ、介護報酬を不正に請求し、受領した。(介護保険法第77条第1項第6号および第115条の9第1項第5号に該当)

(3)訪問介護員として資格の無い者が訪問介護サービスの提供を行なっているにもかかわらず、あたかも別の訪問介護員がサービス提供を行ったように装うため、サービス提供実施記録の内容を改ざんし、提示した。(介護保険法第77条第1項第7号および第115条の9第1項第6号に該当)

(4)平成27年10月20日実施の実地指導における改善報告において、資格の無い訪問介護員について、資格があるかのように見せかけるため、訪問介護員養成研修修了書交付証明書の内容を改ざんし提示することにより、虚偽の報告を行なった。(介護保険法第77条第1項第7号および第115条の9第1項第6号に該当)

【指定居宅介護事業等】

(1)ヘルパーの資格がない者にサービスを提供させ、不正に介護給付費を請求し、受領した。(障害者総合支援法第50条第1項第5号に該当)

(2)同一ヘルパーが同日同時間帯に別の利用者にサービスを提供したというサービス実施記録に基づき、介護給付費を請求し、受領した。(障害者総合支援法第50条第1項第5号に該当)

■大阪府広域事業者指導課「指定居宅介護サービス事業者等および指定障害福祉サービス事業者の指定取消処分について」
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kouiki/28kouikipress.html

コメント[11

コメントを見るには...

このページの先頭へ