【不正受給】大阪・八尾市「思いやり介護サービス」を取り消し

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大阪府八尾市地域福祉部福祉指導監査課は2016年12月16日、介護給付費を不正受給したとして、同市内の株式会社増子建設(織田雄貴社長、登記上の名称「株式会社織田雄貴」、同市東山本新町6-2-19)が運営展開する訪問介護事業所「思いやり介護サービス」(織田雄貴管理者、同市東山本新町6-2-19 増子ビル302号)に関連する複数の介護サービス事業所指定を取り消した。

市福祉指導監査課によると、思いやり事業所は2010年12月から2016年12月にかけて、訪問介護で実態に即していないサービス提供記録を作成したり、法律で定められているケアマネジャーを置かずに介護給付費を請求し受給したりしていたという。

市では今後、思いやり事業者が不正に受領した介護報酬1,366万9,964円に、加算額546万7,983円(40%)を加えた総額1,913万7,947円の返還をもとめていく。また、適正な請求による不当利得分の介護給付費についても、あわせて返還を求めるとしている。

なお不正受給額が返還されない場合は、損害賠償請求をする予定。また詐欺容疑での刑事告訴について今回は見送る意向をしめした。

以下、今回処分の理由・法的根拠など詳細は次のとおり。

【訪問介護・介護予防訪問介護】

≪運営基準違反≫ 介護保険法第77条第1項第4号・第115条の9第1項第3号に該当

(1)管理者およびサービス提供責任者として2010年12月から訪問介護計画を作成せずにサービス提供を行なった。

(2)サービス提供の実態には即していない記録を作成していた。

(3)利用者から負担額の徴収を行なっていなかった。

≪不正請求≫ 介護保険法第77条第1項第6号・第115条の9第1項第5号に該当

2010年12月からサービス提供の実態を確認せずにケアプランどおりの額を請求および受領した。

【福祉用具貸与・介護予防福祉用具貸与】

≪人員基準違反≫ 介護保険法第77条第1項第3号・第115条の9第1項第2号に該当

2010年12月から人員基準を満たしていない。

≪運営基準違反≫ 介護保険法第77条第1項第4号・第115条の9第1項第3号に該当

利用者から負担額の徴収を行なっていない。

≪不正・不当≫ 介護保険法第77条第1項第11号・第115条の9第1項第10号に該当

退職した職員を管理者として虚偽の届出を行なった。

【特定福祉用具販売・介護予防特定福祉用具販売】

≪人員基準違反≫ 介護保険法第77条第1項第3号・第115条の9第1項第2号に該当

2010年12月から人員基準を満たしていない。

≪不正・不当≫ 介護保険法第77条第1項第11号・第115条の9第1項第10号に該当

退職した職員を管理者として虚偽の届出を行なった。

【居宅介護支援】

≪人員基準違反≫ 介護保険法第84条第1項第2号に該当

2015年1月から人員基準を満たしていない。

≪不正請求≫ 介護保険法第84条第1項第6号に該当

2015年1月から4月において、介護支援専門員を配置していないにもかかわらず、介護報酬を請求し、受領した。

≪不正・不当≫ 介護保険法第84条第1項第11号に該当

(1)勤務実態がない従業者を管理者および介護支援専門員とする虚偽の変更届出を行なった。

(2)非常勤雇用の従業者を管理者および介護支援専門員とする虚偽の変更届出を行なった。

■八尾市「指定居宅サービス事業者等の取消しについて」
http://www.city.yao.osaka.jp/cmsfiles/contents/0000036/36219/281216kaigotorikeshi.pdf

■株式会社増子建設「思いやり介護サービス」
http://omoiyali.jp/

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