介護現場での実用性に高評価 福祉機器コンテストで入賞した3つのアイデア


《 福祉機器コンテスト2016 表彰式 》

新たに開発された有用な福祉機器を表彰する「福祉機器コンテスト」。先月に開催された「国際福祉機器展 2016」で、今年の入賞作品が発表された。

アイデア、実用性、オリジナリティ、将来性、コストパフォーマンス。選考の過程で重視される要素だ。今年もユニークな発想や工夫が数多く集まった。山形茂生選考委員長は、「実際のニーズに基づいた実用的なモノを評価した」と説明。高齢者などが生活で直面する身近な課題のソリューションが並び、来場者の目を惹きつけていた。

それぞれの介護の現場でも、何らかの形で取り入れられるアイデアがあるかもしれない。優秀賞に選ばれた機器を3つ紹介する。

《 左:「すららとぱっくん」 》
「“すらら”と“ぱっくん”」。食事をしたり文字を書いたりするのをサポートするアイテムで、機器開発部門の最優秀賞を受賞した。神奈川県リハビリテーションセンターの松田健太さんと一木愛子さんが考案。3Dプリンターで作った。本体の穴に親指と人差し指を差し込んで使う。握力が弱かったり震えたりしても落下しない。弾力性のある素材が操作を支えてくれる。スプーンやペンなどの位置は簡単に調節できる。

《 左:「ユニバケ」 》
自動車用の体幹サポートクッション「ユニバケ」。機器開発部門の優秀賞に選ばれた。NPO法人「日本身障運転者支援機構」の佐藤正樹さんが製作。片麻痺の人などを車の揺れから守る機能があり、デイサービスの送迎時なども役に立ちそうだ。シートをヘッドレストに付けて座席にかけ、からだをホールドするサイドクッションをマジックテープで止める。高さや幅、クッションの厚みは変更可能。個々の体型や障がいの重さに合わせられる。

《 左:「あけれる君」 》
ペットボトルオープナー「あけれる君」。秋田県立湯沢翔北高校の今貴史さん、後藤将太さん、今野翔太さんが生みの親だ。学生部門の優秀賞を受賞した。上部の黒いカバーにキャップを固定し、ペットボトルの本体を回して開ける仕組み。力を入れやすく、片手だけで済ませられるのがポイントだ。軸を後方に折りたためば、そのままドリンクホルダーとして活用できる。このほか、簡易なテーブルとして使える別のパーツも用意しているという。

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