【不正受給】東京都「和楽」運営の2介護事業所を処分

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東京都福祉保健局は9月9日、合同会社 和楽(東大和市芋窪1-2056-1)が運営する2つの介護事業所が、介護報酬として約753万円を不正に受け取っていたとして、10月9日から来年1月8日まで3ヵ月間の指定の全部効力の停止(現在および新規の利用者の受け入れ停止)を命じる行政処分とした。

今回処分を受けたデイサービス事業所としては、通所介護事業所「デイサービスセンターわらく」(同市芋窪1-2056、定員9人)と、通所介護・介護予防通所介護事業所「デイサービスセンター岸」(武蔵村山市岸1-20-8、定員7人)の2つ。都指導監査部指導第一課によると、わらく事業所は2013年11月から12月までと2014年2月の計3ヵ月、岸事業所については2013年12月から昨年6月にかけての計7ヵ月間にわたって、いずれも定員を超過する利用者を受け入れ、定員超過の際に必要な減算(3割程度)処理をせずに報酬を請求していたとされる。

さらに、わらく事業所については、都が昨年6月に実施した監査時点で2012年から2014年にかけての他期間においても定員超過があったとみられることから、今回、自己点検などの徹底についても行政指導を受けた。

このほか和楽社が運営する指定居宅介護支援事業所「ケアセンター岸」についても、人員基準違反や運営基準違反が認められたため、同日付で法第83条の2に基づく勧告処分もなされている。

以下、今回処分の理由・法的根拠などの詳細は次のとおり。

【デイサービスセンターわらく=指定通所介護事業所】

(1)不正請求(定員超過減算未実施)(指定取消等要件:法第77条第1項第6号)
平成24年4月から平成26年5月までの間、デイサービスセンターわらくの業務日誌に基づき月平均利用者数を確認したところ、平成24年4月、平成26年1月、3月、4月、5月を除く全ての月について、月平均利用者数が利用定員を上回っており定員超過状態であった。通所介護費の算定に当たっては、定員超過利用の場合は介護報酬を減額しなければならないが、デイサービスセンターわらくは介護報酬の減額を行なわず、都からの運営指導を受けた平成25年12月以降も3か月にわたり不正に介護報酬を請求、受領をしていた。

【デイサービスセンター岸=指定通所介護事業所・指定介護予防通所介護事業所】

(1)不正請求(定員超過減算未実施)(指定取消等要件:法第77条第1項第6号および第115条の9第1項第5号)
指定時(平成24年10月)から平成26年6月までの間、デイサービスセンター岸の月平均利用者数を合同会社和楽から提出された「勤務シフト表」により確認したところ、平成25年12月から平成26年6月について、月平均利用者数が利用定員を上回っており定員超過状態であったことが確認された。
通所介護費、介護予防通所介護費および介護扶助費の算定に当たっては、定員超過利用の場合は介護報酬を減額しなければならないが、デイサービスセンター岸は介護報酬の減額を行なわず、不正に介護報酬を請求、受領をしていた。

(2)不正請求(指定通所介護サービスの提供を伴わない介護報酬請求) (指定取消等要件:法第77条第1項第6号)(指定取消等要件:生活保護法第54条の2第4項において準用する同法第51条第2項第4号)
平成26年2月から同年6月までの間、利用者1名がサービス提供時間帯を通じて指定通所介護サービスを受けていなかった日延べ110日について、平成26年5月から同年7月にかけて介護報酬を不正に請求し、受領した。

■東京都「介護サービス事業所の監査結果及び行政処分等について」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2015/09/20p99100.htm

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