ワタミ「レストヴィラ弁天町」入居者溺死で業務上過失致死容疑

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ワタミ株式会社(代表取締役社長:桑原豊)系列の「ワタミの介護株式会社」(清水邦晃社長、東京都大田区羽田1-1-3)が大阪市内で運営する介護付き有料老人ホーム「レストヴィラ弁天町」(大阪市港区市岡1-2-24)で、今年5月7日、入居女性(当時73歳)が入浴中に死亡していたことが判明した。溺死とみられる。

大阪府警察本部港署では、施設側の安全管理に問題がなかったかなどについて職員らから事情聴取しており、業務上過失致死容疑を視野に慎重に調べを進めていく方針だ。

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捜査関係者などによると、死亡した入居女性は今年5月7日午後4時30分ごろ、ホーム6階にある浴室の浴槽内で女性が意識不明の状態でぐったりしているのを職員が見つけ、転送先の病院で死亡が確認された。司法解剖の結果、死因は溺死(水死)で、大量の水を飲んだ可能性が高いという。ホーム側の説明によると、この女性は日常生活に支障がある病気は患っておらず、普段からひとりで入浴していたという。

同ホーム施設(定員128人、RC造7階建て述べ5484平方メートル)は、大阪市指定介護保険特定施設(一般型特定施設)として2011年9月にオープンし、「全室個室」が売りの低価格老人ホームとして知られる。当時、全128室の大半に入居者がいたという。介護施設の入浴では機械を使った「特殊浴」と呼ばれる方法が一般的ともされるが、同社では入居者がよりくつろげるともされる「普通浴」をめざし、特殊浴を極力ゼロにする目標を掲げてPRしてきた。今回の死亡事故は、その普通浴でのことだった。

同社の広報担当者は「警察の捜査に全面的に協力しており、事案の詳細については差し控えたい」とコメント。さらに「本日の一部報道について」というリリース文を7月9日付同社ホームページに掲載した。そこには「ご遺族の皆様をはじめ、ご心配ご迷惑をおかけしている皆様に、深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「再発防止に努めるとともに、ご遺族の皆様にも誠心誠意対応させていただいております」、「外部有識者による検討委員会でも弊社業務の確認をいただき、その提言にもとづき業務運営に反映してまいります」などと記している。

同社運営の老人ホームをめぐっては、昨年2月にも東京・板橋区内の「レストヴィラ赤塚」で、パーキンソン病の入居女性(当時74歳)が入浴している際、付き添っていた職員が一時その場を離れて入居女性が溺死する事故が発生し、警視庁が業務上過失致死容疑で捜査を進めている。また2006年3月にも、神奈川県川崎市高津区内の「レストヴィラ元住吉」において、不適切な介護により褥瘡悪化の敗血症で入居者男性(当時87歳)が死亡したとして、横浜地裁が遺族へ2,160万円の損害賠償の支払いを命じる判決を出していた。

■ワタミの介護 「本日の一部報道について」
http://www.wataminokaigo.net/

(ASTRA医療福祉研究グループ)

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