飲酒伴わない「一般的な会食」の集団感染事例をHPに掲載 感染研

一般的な会食における集団感染事例について(10/16)《国立感染症研究所》

国立感染症研究所は16日、レストランや定食屋、喫茶店などでの飲酒を伴わない「一般的な会食」の集団感染事例をまとめ、その結果や考察などをホームページに掲載した。「市中飲食店の会食」のケースでは、店員が感染しており、「接客により感染した可能性が考えられた」と説明。調理用の大きな換気扇があり、部屋全体の換気はできたが、マスクの着用については「全員なし」としている。

一般的な会食における集団感染事例について

2020年2月25日以降、クラスター対策班として実施した実地疫学調査のうち、会食で発生した集団感染の曝露状況(3事例)を取り上げている。

市中飲食店の「カウンターを利用した客における感染伝播」のケースでは、カウンターの奥で調理をしていた店員は感染しなかったが、発症者に接客した店員が感染した。「発症者を中心として距離が近い人は感染者が多かった」としており、▽隣の人との距離はかなり近く、隣の人の腕が当たる程度▽隣の知らない人とも気軽に会話する雰囲気▽テーブル席を利用した者の感染は確認されていない-といった状況も記載している。

店の広さは20平方メートル程度(推定)、カウンターの座席と調理者の距離は2メートル程度で、ついたてなどはなかったと説明。推定された感染伝播の要因については、「発症者と距離が近かったため感染したと考えられた」などとしている。

発症者の母親が子ども2人と甥を連れて飲食店で食事をしたケースでは、母親の隣に座っていた子ども1人が感染。また、母親が自分のスプーンでおかずを食べさせた甥も感染しており、「会話での感染だけでなく、感染者とのスプーンの共有で付着した唾液により感染した可能性も考えられた」としている。

レストランのケースでは、発症者(1人)と感染者(2人)の対面距離は1メートル程度で、「感染者は発症者の対面で数時間マスクなしで会話」といった状況を記載。「発症者と同席し、距離が近かったため感染したと考えられた」としながらも、「この3人は同じイベントにも参加しており、必ずしもレストランで感染したとは断定できない」としている。

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