特別養護老人ホームで不適切医療行為 ケアプランも未作成【兵庫県】

兵庫県神戸市灘区にある特別養護老人ホーム「きしろ荘」で2020年9月25日、長期間にわたり資格を持たない職員が医療行為を行ったり、入所者の入浴回数を国の基準以下に減少させていたりしたことが明らかになった。

・名称:特別養護老人ホーム きしろ荘
・所在地:兵庫県神戸市灘区鶴甲5-1-50

神戸市灘区にある特別養護老人ホーム「きしろ荘」によると、経口で食事をするのが難しくなった入所者に対しチューブから胃に直接栄養や薬を送る「胃ろう」や、「痰の吸引」などの医療行為を、2019年の春ごろから約1年間にわたり資格のない施設長が処置していた。

また、特別養護老人ホームでは入所者の入浴は週に2回以上と国の基準で定められているにも関わらず、同施設では数年前より週1回程度に減らされており、今年7月までの1年間においては2週間に1回の頻度となっていた入所者もいるという。

さらに、特別養護老人ホームでは介護保険法に基づき、介護支援専門員がサービスの提供内容を示すケアプランを作成することが義務付けられているが、同施設では2019年の1年間は全入所者約50名のケアプランが一切作成されていなかった。2020年に入っても未作成の状態が続いていたため5月頃、同法人内の他施設に所属する職員に指示しケアプランを作成したが、その中には介護支援専門員ではない職員も含まれていたという。

家族などからの苦情や指摘はなく、施設長は「悪いと思っていたが人手不足で改善できなかった」としている。施設側は2019年の春に看護師資格を持った職員が相次いで辞めるなど慢性的な人員不足が原因としたうえで、現在は入所者を半分ほどに減らし、不適切な状況は解消されたとしている。

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