若年性認知症有病率、10万人当たり50.9人 都健康長寿医療センター

わが国の若年性認知症の有病率と有病者数(7/27)《東京都健康長寿医療センター研究所》

東京都健康長寿医療センター研究所は27日、18-64歳の人口10万人当たりの若年性認知症有病率について、50.9人と推計されたと発表した。若年性認知症者の総数は、推計で3万5,700人だった。

同センターは、北海道、秋田、山形、福島、茨城、群馬、東京、新潟、山梨、愛知、大阪、愛媛の12都道府県の医療機関、介護サービス事業所、障害福祉サービス事業所、相談機関など1万6,848カ所の協力を得て、全国の若年性認知症の標準化有病率と有病者数を推計した。

原因疾患別では、アルツハイマー型認知症の割合が52.6%で最も高く、以下は、血管性認知症(17.1%)、前頭側頭型認知症(9.4%)、頭部外傷による認知症(4.2%)、レビー小体型認知症/パーキンソン病による認知症(4.1%)、アルコール関連障害による認知症(2.8%)の順だった。最初に気づいた症状は「もの忘れ」(66.6%)、「職場や家事などでのミス」(38.8%)が多かったとしている。

前回の調査(2006-08年度)の有病率は人口10万人当たり47.6人、有病者数は3万7,800人と推計されていた。前回調査と比較して有病者数が減少したことなどについて、同センターは「若い世代の人口減によるもの」と説明している。

また、前回の調査では血管性認知症が最も大きな割合を占めたが、今回の調査ではアルツハイマー型認知症の割合が最も高くなったことや、前頭側頭型認知症の割合もかなり増えたことに触れ「その背景には、若年性のアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症に対する国民の意識の高まりとともに、変性型認知症に対する医療機関の診断精度の向上が関係しているのではないか」といった見解を示している。 

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