新型コロナRNA、クルーズ船廊下排気口でも検出 感染研が公表

ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨)(5/3)《国立感染症研究所》

国立感染症研究所は3日、クルーズ船「ダイヤモンドプリンセス号」の新型コロナウイルスのRNA(SARS-CoV-2RNA)に関する環境検査の報告(要旨)を公表した。共有部分や部屋など計601カ所で検体を採取したところ、共有部分の廊下排気口からも検出された。

・ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨)

報告の要旨によると、患者周囲の環境汚染の程度を確認し、感染伝播について推測するため、船内の環境調査を実施。共有部分(97カ所)、乗員乗客の49部屋(490カ所)について、環境表面をスワブで拭って検体を採取し、RT-PCRで検出した。

乗員乗客の部屋については、患者が入っていた33部屋、患者が入っていなかった16部屋から、▽ライトスウィッチ▽ドアノブ▽トイレボタン▽トイレ便座▽トイレ床▽椅子手すり▽TVリモコン▽電話機▽机▽枕-の計10カ所で採取。7部屋(14カ所)では空気検体も採取した。

部屋に関しては、浴室内トイレ床(13カ所)、枕(11カ所)、電話機(8カ所)、TVリモコン(7カ所)などから検出された。退室からRNA検出検体採取までの日数は、最長で17日、患者ではない人の部屋からは検出されなかった。

患者の周囲では、トイレ周辺、机、電話機、TVリモコンなどからよくSARS-CoV-2RNAが検出されたことに触れ、「接触伝播の可能性を考慮し、これらの物品は適切に清掃・消毒・洗濯すべきであると考えられた」と記載。患者の周囲では症状の有無にかかわらず環境が汚染されていたことを取り上げ、「日常的な手指衛生が極めて重要であることが再確認された」としている。

また、空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2RNAが検出されているため、「特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である」としている。

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