口腔、栄養、排泄で介護報酬のアウトカム評価拡大を検討 厚労省


《 社保審・介護給付費分科会 24日 》

厚生労働省は2021年度に控える次の改定に向けて、栄養管理や口腔ケア、排泄ケアなどの分野で介護報酬のアウトカム評価を拡大できないか検討していく。【青木太志】

既存の加算の取り組み状況や効果などを分析するための調査を来年度に実施する。結果の一部を来秋にまとめ、改定をめぐる議論のエビデンスとして活かしていく。

24日、こうした計画を社会保障審議会の分科会で提案。委員から大筋で了承を得た。

・第175回社会保障審議会介護給付費分科会資料

介護報酬のアウトカム評価の拡大は、健康寿命の延伸や給付費の適正化を目指す政府全体の方針。利用者の自立支援、重度化防止につながる効果的なサービスの提供を促し、現場に広く浸透させていきたいという思惑がある。

厚労省は24日の分科会で、既存の加算の分析を通じて新たなアウトカム評価を導入する道を探る調査を、今年4月からスタートさせると説明。「栄養管理、口腔機能の維持、排泄支援などの既存の加算について、アウトカムに基づく加算へ移行することが可能かどうかを検証する」との構想を明らかにした。

あわせて調査の着眼点も提示。「加算の効果を適切に評価できる信頼性・妥当性が担保されたアウトカム指標が存在するか?」「アウトカム評価に必要なデータを事業所から収集できるか?」などをあげた。

厚労省は例えば、通所介護や特養などの加算を検討の対象に含めることを想定している。調査の詳しい設計は春頃に決める予定。結果の最終報告は来年度末となるが、改定の議論に役立てるため今年9月にも速報値を公表するという。

介護報酬のアウトカム評価をめぐっては、利用者のADLを維持・改善させた度合いが一定のレベルを超えた事業所にリターンを与える「ADL維持等加算」が、2018年度の前回改定で通所介護に創設された。厚労省は次期改定を見据え、この「ADL維持等加算」の改良に向けた議論も進める構えをみせている。

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