立位でグリセリン浣腸、直腸損傷に注意 医療機能評価機構

医療安全情報No.157(12/16)《日本医療機能評価機構》

日本医療機能評価機構はこのほど、患者に対してグリセリン浣腸を立位で実施したために直腸に損傷を来した事例の報告が2014年1月から19年10月までに計4件あったことを明らかにした(参照)。こうした事例が発生した医療機関では、その後、浣腸は左側臥位で実施しているほか、立位での浣腸実施によるリスクを院内で周知したり、患者に説明したりして再発防止に努めているという(参照)。

事例の1つでは、4日間排便がなかった患者に対して、看護師が左側臥位で浣腸を行おうとしたが、患者の希望によってトイレに移動して立位でグリセリン浣腸液を注入した。その10分後、患者が排便の困難を訴えたため、肛門の周囲を確認すると、3cm幅の腫脹と少量の出血を認めた。医師による診察とCT検査の結果、その患者は直腸穿孔と診断された(参照)。

別の事例では、医師が看護師に対して、8日間排便がない患者へのグリセリン浣腸の指示を出した。その患者はトイレでの実施を希望したため、看護師は立位でグリセリン浣腸液を注入した。その後、排便時に出血を認めたため、腹部のCT検査を実施したところ、肛門部から約3cmの辺りに粘膜損傷を確認した(参照)。

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