出生数が急減 初めて90万人を下回る 少子化が加速 厚労省推計

厚生労働省は24日、2019年の人口動態統計の年間推計を公表した。

今年1年間に生まれた赤ちゃんは86万4000人。前年比マイナス5万4000人の急減となり、統計をとり始めた1899年から初めて90万人を下回った。

令和元年人口動態統計の年間推計

出生数が86万人台まで低下するのは、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計よりも2年早い。少子化が加速し、国の予測を上回るペースで進展している。

厚労省は要因について、「出産適齢期の女性の人口が減っているため」と分析している。加えて、「元号が令和となったことも影響したのではないか」と説明した。

厚労省によると、昨年度の婚姻数は前年比で3.4%減少。概ね2%マイナスの例年より減り幅がやや大きく表れた。また、今年の1月から4月の婚姻数は昨年同期比で15.1%も減少していた。

一方、元号が変わった今年5月の婚姻数は昨年同期比で2倍へ急増。新たな時代の到来に合わせた“令和婚”のカップルが少なからずいたと指摘されている。厚労省の担当者は、「婚期を遅らせたことで出産のタイミングも遅くなったケースがある」との認識を示した。

このほか、現下の経済状況や晩婚化・晩産化なども深く関係しているとみられる。政府は流れを好転させることができていない。現役世代の急減が今後ますます顕在化していくのは確実で、それは医療や介護、年金など社会保障をめぐる議論にも大きなインパクトを与えそうだ。

今回の推計は、既に把握できた10月までのデータなどを基に年間トータルの見込み数を算出したもの。厚労省が毎年12月に公表している。

それによると、今年1年間に亡くなった人は昨年より1万4000人多い137万6000人。高齢化の影響で戦後最多となった。

死亡数から出生数を引いた人口の自然減は51万2000人。こちらも戦後最多を記録している。

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