一般病院は収支改善も赤字、診療所は黒字 医療経済実態調査

中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会(第50回 11/13)《厚生労働省》

厚生労働省は13日の中央社会保険医療協議会・調査実施小委員会に、「医療経済実態調査」の結果を報告し、了承された(参照)。2018年度の一般病院全体(介護収益2%未満)の損益差額率はマイナス2.7%だった。前年度と比べて0.3ポイント改善したが、依然として赤字が続いている(参照)。一方、一般診療所全体ではプラス12.9%で若干悪化したが、2桁台の黒字を維持しており(参照)、病院と診療所の収支状況の明暗が改めて浮き彫りになった。調査実施小委員会は、この調査結果を中医協・総会に報告し、了承された。

■中央社会保険医療協議会 調査実施小委員会(第50回) 議事次第

医療経済実態調査は、中医協が2年ごとに実施し、翌年度の診療報酬改定の基礎資料となる。今回の調査は17、18年度の通年での1施設当たりの収支状況を調べた(参照)。

その結果、介護収益が2%未満の一般病院全体の損益差額率は、18年度が2.7%、17年度が3.0%のいずれも赤字(参照)。一方で、「個人」や「医療法人」の一般診療所(有床・無床)は18年度が12.9%、17年度が13.0%のいずれも黒字で、病院と比べて高い水準で推移している(参照)。

病院では、開設者によっても明暗が分かれた。一般病院の損益差額率を開設者別に見ると、民間の「医療法人」は18年度が2.8%(平均129床)、17年度が2.6%のいずれも黒字だった(参照)。日赤や済生会などの「公的」は、18年度が0.3%の赤字(同332床)だったが、前年度の1.4%の赤字から1.1ポイント改善した(参照)。

これに対して、都道府県立などの「公立」は18年度が13.2%の赤字(同230床)で、前年度の13.0%の赤字に比べて0.2ポイント悪化し(参照)、これが一般病院全体の収支を押し下げた。精神科病院は、18年度が0.2%の黒字(同226床)で、前年度の0.4%の黒字よりも0.2ポイント低下した(参照)。

今回の調査では2,482病院、3,212診療所などに調査票を配布し、1,323病院(回答率53.3%)、1,704診療所(同53.1%)などから回答を得た(参照)。

コメント[10

コメントを見るには...

このページの先頭へ