介護&看護EXPO 「保険外サービス、諦めずにチャレンジを続けて」 日本総研・紀伊氏が講演


《 介護&看護EXPO 紀伊氏の講演 10月24日 》

10月23日から25日まで3日間にわたり幕張メッセで開催された展示会「第2回介護&看護EXPO」− 。24日のセミナー会場では、日本総研リサーチ・コンサルティング部門の高齢社会イノベーショングループで部長を務める紀伊信之氏が、「保険外シニアビジネスの最新動向」をテーマに講演した。

紀伊氏はこの中で、「介護保険でカバーされない領域のサービスへのニーズは今後ますます拡大する。まさに産業と呼ぶにふさわしい規模へ育つ。ビジネスチャンスは非常に大きくなる」との見方を示した。

そのうえで、「とはいえ保険外サービスはまだまだ確立されたものとは言えない。いきなりうまくいくケースは少ないと思う。お客さんの反応を見て価格や内容を変えていくなど、まずは実践してみて徐々に磨いていくものではないか」と説明。介護現場の関係者に対し、「早急に成果を求めるのではなく、サービスを企画して磨いていく人・組織をしっかり作っていくことが非常に大事。ちょっとやってみたけどうまくいかなかった、と諦めないでチャレンジを続けていって欲しい」と呼びかけた。

紀伊氏はこの分野のエキスパート。厚生労働省の研究事業にも携わり、多くの先進事例や課題の収集・分析などを担ってきた経験を持つ。

紀伊氏は講演で、例えば運動や外出、食事、孤立の解消など、フレイルの予防、あるいは健康寿命の延伸につながる保険外サービスがこれから急成長すると指摘。事業者が直面しがちな課題として、利用者に「高い」と認識されてしまうことやサービスの担い手を確保することをあげた。

サービスの料金については、「1時間いくら、という単価を提案することから暮らし方全体を提案することへ発想を変えることも有効」とアドバイス。「月にこれだけ支払えば望み通りの生活が送れますよ、という提案の方が受け入れられる場合がある」とし、パッケージで総額を示す手法を勧めた。

マンパワーに関しては、「自費のサービスは利用者のニーズに直接応えるもので、担い手がやりがいを感じやすい。介護保険だけの頃より集まるようになった、と言っている事業者さんが多い」と語った。

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