重度障害のれいわ2議員、国会へ初登院 「制度の改善に取り組みたい」

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《 介助者とともに本会議に初出席した木村氏と船後氏 》

臨時国会が1日に召集され、先の参院選でれいわ新選組から初当選した木村英子氏(54)、舩後靖彦氏(61)が国会議事堂へ初登院した。

朝から真夏の強い日差しが照りつけた国会の正門前。重い障害を持つ2人が福祉車両で到着すると、駆けつけた多くの支援者から歓声や拍手が沸き起こった。

押し寄せた報道陣に囲まれた木村氏は、「本当に大勢いて少しびっくりしている。これから頑張っていきたい」。舩後氏は介助者を通じて、「皆さんのご期待に応えられるようにしたい」と語った。


《 国会に着いてコメントする木村氏 》

木村氏は電動車いすを操作する右手以外ほとんど体を動かせない。船後氏は42歳の時にALSと診断された。

参院は選挙結果が判明した後、2人の議員に対応すべく院内のバリアフリー化を急ピッチで進めた。

段差を解消するスロープを各所に設置。本会議場の議席は車いすのまま入れるよう入り口付近の最後方に用意した。もともとあった固定式の座席は撤去。3人分のスペースを2人で使えるようにした。

加えて、介助者の入場や採決時の代理の意思表示も許可。コミュニケーションに使うパソコンの持ち込みを認め、医療機器などをつなぐ電源も新たに用意した。


《 初登院する船後氏 》

木村氏は初登院の際に、「参院の皆さまには物理的な障壁を取り除いて頂き本当に感謝している」と述べた。そのうえで、「でも私たちにとって最も重要な問題が置き去りにされている」と不満を口にした。2人が日常的に利用している障害福祉サービスの話だ。

現行の制度では、歳費を得る議員活動中は重度訪問介護を使うことができない。「通勤や経済活動にかかる支援」に該当するためで、これは主に本人や勤務先が費用を負担すべきものと整理されている。

参院は既に、2人の議員活動中の介助費を当面のあいだ独自に捻出することを決めた。中長期の対応については厚生労働省と協議していく。制度を再考する必要があると呼びかける方針だ。れいわ新選組も納得しておらず、障害者が働くために不可欠な介助を障害福祉サービスで賄えるようにすべきと強く訴えている。

木村氏は1日の会見で、「私たちの介助費は一時的に参院に配慮して頂いた。ただし、障害者全体の就労支援という意味では全く改善されていない」と主張。「この大きな問題に国会の中で取り組んでいきたい」と意欲をみせた。


《 山本代表と会見する木村氏、船後氏 》

木村氏はこのほか、「制度というものがそんなにすぐには変わらないということは知っている。私はこれまで一市民として関わってきたが、今度は国会議員になって制度を審議できる立場となった。色々と勉強させて頂きながら問題の改善に努めたい」とも語った。

参院では今後、木村氏が国土交通委員会に、船後氏が文教科学委員会にそれぞれ所属する。れいわ新選組は厚生労働委員会にも参加できるよう働きかけていく考えだ。山本太郎代表は会見で、「2人なら厚労委で最も生きた議論ができる。障害の当事者にぜひ活躍の場を与えて欲しい。与党の皆さんにお願いしていきたい」との意向を示した。

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