18年の医療事故報告は470件増の4,565件 医療機能評価機構

医療事故情報収集等事業 2018年 年報(7/5)《日本医療機能評価機構》

今回のポイント
●日本医療機能評価機構はこのほど、「医療事故情報収集等事業」の2018年年報を公表した。
○それによると、2018年における医療事故情報の報告件数は、前年よりも470件多い、4,565件。事故の概要内訳では、「療養上の世話」(1,553件・構成比34.0%)、「治療・処置」(1,283件・28.1%)、「薬剤」(418件・9.2%)、「ドレーン・チューブ」(360件・7.9%)などが多かった。
○ヒヤリ・ハット事例の18年の発生件数は92万1,140件。6割を超える61万6,197件で、誤った医療の実施があった。

日本医療機能評価機構はこのほど、「医療事故情報収集等事業」の2018年年報を公表した。それによると、2018年における医療事故情報の報告件数は、前年よりも470件多い、4,565件となった。05年からの推移をみると、毎年、前年とほぼ同程度、あるいは前年を上回る数の報告が続いており、機構は「医療事故を報告することが定着してきているものと考えられる」としている(参照)(参照)。

医療事故情報収集・分析・提供事業の18年12月末現在の参加総数は、1,071施設となった。内訳は特定機能病院などの報告義務対象医療機関274施設、任意参加医療機関797施設(参照)(参照)。

18年の総報告件数4,565件について、事故の概要別内訳をみると、多かったのは、「療養上の世話」(1,553件・構成比34.0%)、「治療・処置」(1,283件・28.1%)、「薬剤」(418件・9.2%)、「ドレーン・チューブ」(360件・7.9%)など(参照)。事故の程度では、「障害残存の可能性がある(低い)」(1,235件・27.1%)、「障害残存の可能性なし」(1,179件・25.8%)、「障害なし」(1,151件・25.2%)がそれぞれ4分の1程度を占めた。死亡は356件(構成比7.8%)だった(参照)。診療科別では、「整形外科」(665件・構成比11.8%)、「外科」(469件・8.3%)などに関連した報告が目立つ(複数回答)(参照)。

ヒヤリ・ハット事例の18年の発生件数は92万1,140件。6割を超える61万6,197件で、誤った医療の実施があった。事故報告同様、「薬剤」(19万5,735件)、「療養上の世話」(14万2,533件)、「ドレーン・チューブ」(10万5,554件)に関連した事例が多く、これらで全体の7割以上を占める(参照)。

一方、誤った医療の実施がなかった残り約30万件について、ヒヤリ・ハットの内容が仮に実施された場合の影響度を分析した結果は、「軽微な処置・治療が必要もしくは処置・治療が不要と考えられる」が27万6,064件、「濃厚な処置・治療が必要と考えられる」が2万5,337件、「死亡もしくは重篤な状況に至ったと考えられる」が3,542件-となった(参照)。


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医療事故情報収集等事業 2018年 年報 P1~P124
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