病院、ユニット型特養の建設単価が上昇傾向 18年度WAM調査

平成30年度 福祉・医療施設の建設費について(6/28)《独立行政法人福祉医療機構》

今回のポイント
●福祉医療機構(WAM)がこのほど公表した2018年度の「福祉・医療施設の建設費について」によると、調査対象となった病院、介護老人保健施設およびユニット型特別養護老人ホームの平米単価と定員1人当たり建設費は、いずれも上昇。
○各施設のへ平米単価は、病院365千円(前年度比19千円増)、老健312千円(39千円増)、ユニット型特養291千円(13千円増)。ユニット型特養の平米単価は過去最高となった。

福祉医療機構(WAM)がこのほど公表した2018年度の「福祉・医療施設の建設費について」によると、調査対象となった病院、介護老人保健施設およびユニット型特別養護老人ホームの平米単価と定員1人当たり建設費は、いずれも上昇したことが明らかになった。なかでもユニット型特養の平米単価は過去最高を更新した。

WAMの貸付先データから、病院、老健、ユニット型特養、保育所、認定こども園の18年度の建設費(新築工事)の状況を調査した。価格には全て消費税が含まれる。近年上昇傾向にある平米単価を17年度と比べると、調査対象となった全ての施設で上昇。定員1人当たり建設費も同様の結果となった(参照)。

医療施設のうち、病院の平米単価と1人当たり建設費は11年度以降、緩やかな上昇傾向にあり、18年度もともに上昇。平米単価は365千円(前年度比19千円増)、1人当たり建設費は19,717千円(1,633千円増)となった。一方、12年度以来、減少の一途を辿っていた定員1人当たり延べ床面積は増加に転じ、16年度の水準の54.0平米(3.4平米増)に回復した(参照)。

老健は、平米単価が312千円(39千円増)、定員1人当たり建設費が12,992千円(309千円増)。定員1人当たり延べ床面積は41.7平米で、前年度から4.1平米減ったが、WAMは今回のデータサンプルに都市部の老健が多く含まれていたことが要因の1つだとしている。都市部の老健は、用地不足や建設費の高騰などから比較的コンパクトな整備になるケースがあるためだ(参照)。

ユニット型特養の平米単価は過去最高の291千円(13千円増)となった。17年度は10年度以来、7年ぶりの前年度比マイナスとなったが、18年度は再び上向いた。地域ブロック別の状況をみると、全国平均を上回ったのは首都圏(324千円)のみ。ただ、定員1人当たり建設費は、全国平均と首都圏に大きな差はなく、全国平均は13,438千円(前年度比345千円増)、首都圏は13,683千円(603千円増)となった。定員1人当たり延べ床面積は、全国平均が48.0平米(0.5平米増)、首都圏が43.9平米(1.9平米減)。首都圏での減少についてWAMは、平米単価の上昇に伴い、全体の建設費を抑えるために定員1人当たり延べ床面積を調整する傾向にあることが考えられる、との見方を示している(参照)。


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平成 30 年度 福祉 ・医療 施設の建設費 について P1~P8
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