医療のデータ利活用で標準規格の確立求める 規制改革推進会議

規制改革推進会議(第44回 5/10)《内閣府》

今回のポイント
●政府の規制改革推進会議は5月10日開かれ、医療分野におけるデータ利活用の促進や介護離職ゼロに向けた仕事と介護の両立支援策などについての意見をまとめた。
○医療分野のデータ利活用では、▽個々人が自分の健康情報を利活用するための環境整備▽データ利活用のための「標準規格」の確立▽データを活用した最適な医療サービス提供のための包括的な環境整備-を柱とした施策の実施を要請。
○介護と仕事の両立支援では、ケアマネジャーが家族の就労状況を踏まえたケアプランを作成できるようにするための情報提供や支援の実施を提案した。

政府の規制改革推進会議は5月10日開かれ、医療分野におけるデータ利活用の促進や介護離職ゼロに向けた仕事と介護の両立支援策などについての意見をまとめた。医療分野のデータ利活用では、健康データを個人の健康管理に生かすことができる環境の整備や、データ利活用のための標準規格の確立などを厚生労働省に求めた。

推進会議は、少子高齢社会における医療資源の有効活用や、「人生100年時代」を生きるための健康寿命の伸展の必要性を考えると、「国民の自律的な健康づくりを支えるデータ利活用はますます重要性を増してくる」と指摘。その上で、▽個々人が自分の健康情報を利活用するための環境整備▽データ利活用のための「標準規格」の確立▽データを活用した最適な医療サービス提供のための包括的な環境整備-の3つの施策について、必要とされる根拠と今後実施すべき事項を整理して記載した(参照)。

個人による健康情報の利活用では、40歳未満の健診データについて、利活用の必要性や活動方針を明確にして公表することを厚労省に要求。民間サービス事業者の参入も視野に、データ提供や利活用に関する契約条項例や条項作成時の考慮要素などを、ガイドラインなどの形にまとめることも求めた(参照)。

各地に独自規格の医療情報システムが林立し、患者の転居時に情報の引継ぎができないこともある現状に強い問題意識を表明。全国の医療機関や保険者が医療データを共有できるように、医療分野における標準規格の基本的なあり方を早急に検討・公表するべきと提案した(参照)。

また、個人情報の取り扱いに関する法令が病院の経営主体などによって異なり、診療情報の開示手続きや費用が統一されていないことが、患者自身による医療情報の収集や利活用を困難にしているとも指摘。こうした問題の抜本的な解決のために、医療分野の個人情報取り扱いに関する特別法の立法が必要との意見があることを紹介するとともに、救急医療における患者情報の医療機関共有やセカンドオピニオンの取得といった、国民のニーズが高いと思われる具体的なケースについて、「データ利活用のための包括的な環境整備に向けた検討を開始するべきだ」とした(参照)。

一方、介護と仕事の両立支援では、▽相談窓口として地域包括支援センターが活用できることを労働者に周知する▽ケアマネジャーが就労している家族の勤務実態を踏まえたケアプランを作成できるように、セミナーの開催やその受講を評価する仕組みを通じてケアマネジャーに情報提供や支援を行う-などの措置の早期実現を促した(参照)。

意見は、推進会議が今後とりまとめ予定の答申に反映される見通し。

第44回規制改革推進会議

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