負担感ある医師の業務、主治医意見書等の記載が上位に

中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会(第57回 3/27)《厚生労働省》

今回のポイント
●中央社会保険医療協議会・診療報酬改定結果検証部会に3月27日に報告された、「医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進に係る評価等に関する実施状況調査」によると、医師が負担に感じている業務の上位は、主治医意見書や診断書などの記載、検査、治療、入院に関する患者家族への説明で、現在の勤務状況について過半数の医師が、改善の必要性が高い、または改善の必要性があると考えていることがわかった。
○医師が他職種に実施、または補助してほしいと思っている業務では、「診察や検査等の予約オーダリングシステム入力や電子カルテ入力」、「主治医意見書の記載」との回答が多かった。
○看護職員の負担軽減策では、2018年度改定後に看護職員の増員や、夜勤時間帯の看護職員配置を増員した施設が目立った。

医師が負担に感じている業務の上位は、主治医意見書や診断書などの記載、検査、治療、入院に関する患者家族への説明で、現在の勤務状況について過半数の医師が、改善の必要性が高い、または改善の必要性があると考えている-。そんな実態が、3月27日の中央社会保険医療協議会・診療報酬改定結果検証部会に報告・了承された「医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進に係る評価等に関する実施状況調査」で明らかになった(参照)。

医療従事者の働き方改革を促す観点から2018年度診療報酬改定では、医療従事者の常勤配置や専従要件の緩和、関連加算の充実などが実施された。これらの影響を把握する目的で、施設、医師、看護師長、薬剤部責任者を対象に調査を行った(参照)。

改定後の医師の勤務状況、悪化・改善とも約2割

医師調査(回答数1,107人)の総合的にみた勤務状況の変化を尋ねた質問に、「改善した」、「どちらかというと改善した」と答えた医師は18.1%、「悪化した」、「どちらかというと悪化した」は19.0%でほぼ同水準。「負担が非常に大きい」、「負担が大きい」と感じている業務では、「主治医意見書の記載」(59.1%)、「診断書、診断記録および処方箋の記載」(58.7%)、「検査、治療、入院に関する患者の家族への説明」(47.5%)が上位となった(参照)。

他職種との業務分担の状況で、主に医師以外が実施している業務として多かったのは、「静脈採血」(87.6%)、「患者移動」(81.9%)などだった。逆に現在、医師だけが実施している中で、他職種に実施または補助してほしいと思っている業務では、「診察や検査等の予約オーダリングシステム入力や電子カルテ入力」が57.6%で最も多く、次いで「主治医意見書の記載」の57.3%(参照)。

現在の勤務状況について、「改善の必要性が高い」、「改善の必要性がある」と考えている医師は52.5%に及び、その理由では「医師の過重勤務により患者が不利益を被る可能性があるため」(32.4%)、「業務を継続していけるか不安がある」(20.7%)といった声が多かった(参照)。

病棟クラークの配置・業務分担が看護職の負担軽減に寄与

一方、看護師長調査(回答数1,178人)で、総合的にみた勤務状況が改定後は「改善した」、「どちらかというと改善した」と答えた看護師長は23.6%、「悪化した」、「どちらかというと悪化した」との回答は21.5%となり、医師調査と同様の傾向が認められた。看護職員の負担軽減策として、18年度改定以降の実施割合が高かったのは、「看護職員の増員」(31.3%)、「夜勤時間帯の看護職員配置の増員」(28.7%)、「看護職員に出席義務のある院内の各種委員会の見直し」(24.9%)など(参照)(参照)(参照)。

負担軽減策として「効果がある」、「どちらかといえば効果がある」との回答割合が高かったのは、「病棟クラークの配置」(84.3%)、「病棟クラークとの業務分担」(82.8%)、「早出や遅出の看護補助者の配置」(82.2%)などだった(参照)。

中央社会保険医療協議会 診療報酬改定結果検証部会(第57回) 議事次第

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