不正受給 返還請求に応じず 異例の差し押さえ【徳島県美馬市】

徳島県美馬市が2019年3月、介護報酬の不正受給において返還請求に応じなかったとして、同市の介護事業者に対し財産の差し押さえを実施した。税金の滞納以外で実際に差し押さえが行われるのは非常に珍しく、異例のケースとなる。

<差し押さえ対象事業者主>
・合同会社 よつば
・住所:徳島県美馬市脇町字拝原1587番地
・代表者氏名:新藤 福江

事件の詳細

2018年10月30日、徳島県は同県美馬市で訪問介護事業所「よつば介護訪問事業所」に対し指定処分取り消しを行った。同事業所を運営する「合同会社よつば」は、2016年12月から2018年5月末までの間、人員基準が不足していたにも関わらず勤務する訪問介護員の人数を水増し申請し、美馬市、阿波両市双方から介護報酬約782万円を不正に受給していたことが判明。それに対し美馬市は2018年11月、加算金を加えた約860万円を事業者に返還請求し、さらに督促状を送付したが応じなかったため今回差し押さえに踏み切った。2019年2月、市保健福祉部の職員2人が事業所の代表を務める新藤福江氏の自宅兼事務所などを捜索し、社用の軽自動車を差し押さえた。

差し押さえとは

税金の滞納と同様、不正受給された介護報酬は、自治体が介護保険法や地方税法などに基づいて財産を差し押さえることで徴収できる。ただし、対象者が意図して支払いを拒否している場合などはトラブルになることも多い。職員の見に危険が及ぶ可能性がある場合は、警察の介入も考えられる。

その後の経緯

2019年3月15日、今回の事件で差し押さえの対象となった軽自動車が公売された。不正受給による差し押さえ財産が公売されるのは徳島県内初で、市役所で開かれた公売会には3人が参加。5万1千円で入札した男性(吉野川市)に売却された。

※電話取材を申し込みましたが、対象者が施設ではなく個人ということもあり、応じていただけませんでした。

コメント[24

コメントを見るには...

このページの先頭へ