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日付:2014/07/30  カテゴリ[特集]  閲覧数[20744]

高齢者に多い疾患!圧迫骨折 トイレフレーム活用により腰の痛み解消 私の大切なご利用者さんたちをお任せできる福祉用具貸与事業者とは?

今回お話を伺ったのは、ケアマネジャー経験7年、K県の居宅介護支援事業所にお勤めのFさんです。Fさんがご紹介してくださったAさん(仮名)の事例は、転倒による圧迫骨折で要支援から要介護に変わり、地域包括支援センターから連絡を受けたのが始まりでした。

図1
●本人の問題点
  ・サルコイドーシスのため骨折しやすい状態
  ・骨折の影響で便座に座る際の腰への負担大
●在宅生活において予想できたリスク
  ・圧迫骨折部の悪化
  ・QOLの低下
●本人の要望
  骨折前の状態にできるだけ近づきたい
●利用した福祉用具
  トイレフレーム(肘掛け仕様)

※圧迫骨折とは
骨粗しょう症や転移性骨腫瘍(読み:てんいせいこつしゅよう)などが原因で発生する。
高齢者の多くは胸椎(読み:きょうつい)と腰椎(読み:ようつい)の移行部あたりに生じ、ほとんどが骨粗しょう症に起因して尻もちなどの軽微な外力により起こる。

※サルコイドーシスとは
原因不明の多くの臓器に発症する疾患。
全身のさまざまな臓器(頻度が高いのは両側肺門リンパ節、肺、眼、皮膚、唾液腺、心臓、神経、筋肉など)に、結核によく似た病巣を作る疾患である。
症状は、病気にかかる臓器によって異なり、目のかすみ、視力低下、咳、呼吸苦などがあるが、一定の病変の拡大が認められる前は無症状であることが多い。

Fさんの記憶に残る、福祉用具を利用した成功体験とは?

段階1:圧迫骨折発症によりトイレでの負担増

図3

Aさんはサルコイドーシスの治療のため、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)を長期間服用している方でした。このような場合、骨折リスクは2~4倍に高まることが知られていますが、Aさんも非常に骨がもろくなっており、いつ骨折してもおかしくない状態でした。

ある日、自宅内で転倒し、腰椎部分の圧迫骨折を起こしてしまいました。動けなくなったAさんは要支援から要介護2に変わり、地域包括支援センターから私が連絡を受けたのが始まりです。

圧迫骨折は中高年に非常に多く見られ、特に閉経後の女性、骨粗しょう症に伴うケースが大部分を占めます。放っておくと筋力の低下や知覚麻痺などを引き起こし、神経までも侵されてしまうことも少なくありません。Aさんの場合はサルコイドーシス治療による骨の劣化の影響もあり、健康な高齢者の骨折と比べ重傷になるリスクを持っていました。

骨折後、ずっと横になっていらしたのかと思いきや、なんとかシルバーカーを使って自立していらっしゃるご様子でした。しかしアセスメントしたところ、トイレで便座に座る際の動きがかなり腰に負担をかけているようでした。痛みが強く起こるようで、トイレにいくのが億劫だとのことでした。

段階2:お盆休み真っ只中のピンチ!
安心してお任せできる福祉用具貸与事業者さんとの出会い

図4

この事例ですが、実はこの時、世間はお盆休み真っ只中、福祉用具貸与事業者さんが簡単に見つかったわけではありませんでした。いつもお世話になっている馴染みの業者さんも休暇中で『どうしよう』と非常に焦りましたが、なんとか1社だけ連絡が取れ、なんとかすぐにご対応いただくことができました。

■初訪問からトイレフレーム導入までのFさんの動き

8月11日:地域包括から電話にてAさんの担当依頼を受ける
8月12日:Aさん宅を初訪問
Aさんのトイレフレームの利用意志が固まったため、福祉用具貸与事業者探しを開始
8月13日:福祉用具貸与事業者とAさん宅を訪問
アセスメントしこの日のうちにレンタル開始

段階3:肘掛け仕様のトイレフレームがQOL向上と尊厳維持に貢献

図5

そこで、初訪問のその日のうちにトイレフレームの導入をご提案しました。ただのトイレフレームではなく、座る際の腕の負担を軽くするために肘掛け仕様のトイレフレームをお勧めしました。Aさんは「それで少しでも動けるようになるのなら」と、すぐに導入をお決めになり、早速福祉用具貸与事業者さんに連絡、利用を開始しました。

導入後しばらくしてお伺いしたところ、Aさんの予想以上に腰の負担が軽くなったようで大変喜ばれており、トイレに行くのがそれほど億劫ではなくなったとおっしゃっていました。
それでも骨折の痛みはかなり強かったはずですが、もともと気力と根性がある方でしたので、歯を食いしばってでも自分で動いてトイレに行きたい、骨折前の状態になるべく近づきたいという思いが、Aさんを突き動かしたのではと感じています。

Aさん自身、『もしあのままだったら人としての尊厳を失っていたかもしれない』とおっしゃっていました。私もケアマネジャーとしてAさんのQOL向上と尊厳の維持に貢献できたと非常に嬉しく感じました。

まとめ:私の理想の福祉貸与事業者とは

担当者の福祉貸与事業者は急な案件にも関わらずとても一生懸命やってくださり、人当たりも良い方でした。会話力もある方で、Aさんも自然な様子でお話をされていました。高齢の方とやり取りするので、その辺りをきちんとわきまえてくれる福祉用具貸与事業者さんだと助かるなと常々思っていたのですが、今回の方もコミュニケーション能力が高い方だったので、とてもホッとしたのを覚えています。

私は、ケアマネジャーのなかでは福祉用具貸与事業者の担当者の方にかなり高度な専門知識を要求するほうかもしれません。例えば、適切な提案ができるかどうか、私以上の知識と助言力があるかどうかです。厳しい言い方ですが、私もケアマネジャーとして常にプロ意識を持って働いていますので、一緒に働く方にも専門職としてのプロ意識を持ってほしいと思っているんです。

非常にプロ意識が高く、高度な知識とコミュニケーション能力を備えた方とはぜひ長期的にお付き合いをしたいなと思います。いちケアマネジャーとして改めて感じるのは、何より真面目さが大切であることです。すべてに完璧であれとは言いませんが、わからないことがあれば調べて、知識を自分のモノにする、口先だけで都合のいいことを言わない、こういう方であれば、私の大切なご利用者さんたちをお任せしたいなという気持ちになると思います。

今回お役立ちの福祉用具 (肘掛け仕様のトイレフレーム)

*商品をクリックすると、ダスキン ヘルスレントの詳細な商品説明ページに移ります。
 (一部商品は、詳細ページ準備中のため、「商品を探す」ページに移動いたします)

図6

その他、圧迫骨折の利用者さんへの福祉用具ご提案!

  • 図7
  • 図8
  • 図9
  • 図10
  • 図11
  • 図11
図7
http://healthrent.duskin.jp/



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