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進行肺がん患者に対する早期緩和ケアでQOLと生存期間が改善する

  10/11/02 23:54 閲覧数[ 3173 ] 参考度数[ 3 ] 共感度数[ 1 ]
米国では、今日ほとんどの大規模病院などが緩和ケア医療を提供しており、その普及率は約80パーセントに達している。しかしながら、がんになった早期から緩和ケアを行うことはまだ多くないが、最近驚くべき結果が出た。
進行性肺がん患者に早期緩和ケアを行った場合、生存期間が伸びることが臨床試験の結果により明らかとなったのだ。この結果はニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン誌8月19日号に掲載され、腫瘍医の認識および緩和ケアの導入に影響を与えるものになるという見解を示している。
臨床試験参加者の中で、がん治療の早期過程において緩和ケアを受けた患者は、定期的に緩和ケアを提供されなかった患者と比べてQOL(生活の質)の向上がみられ、うつ症状を訴えることが少なかったことも報告された。しかし、最も関心を集めたのは生存期間の延長であった。
マサチューセッツ総合病院およびハーバード大学医学部の研究チームによると、試験はマサチューセッツ総合病院において新たに進行性非小細胞肺がんと診断された150人以上の患者が、標準治療だけを行う群とそれに早期緩和ケア医療を加えて行う群に無作為に振り分けて行われた。
緩和ケアは、試験登録後3週間以内に、患者が緩和ケアチームと面談することから始まる。緩和ケアチームには通常、特別な訓練を受けた医師や看護師、ソーシャルワーカー、および聖職者が含まれるが、今回の試験の場合は医師とナースプラクティショナー(*)のみであった。その後、患者は緩和ケアチームと月1回会い、必要に応じて補足的に診察を受けた。
その結果、全生存期間は、標準治療のみの群において9カ月未満であったのに対し、緩和ケア群の患者においては11.6カ月と、平均2.7カ月長くなっていた。生存期間の延長はQOLやうつ症状が改善した結果であるという考えが強い。
緩和ケア導入の枠を広げるにあたって起こる障害の大部分は、早期緩和ケアに対する文化的抵抗という臨床の現場にある。緩和ケアが患者の治療に及ぼす影響を示したデータは限られており、緩和ケアは主に終末期の疾患に対するものであるという偏見が残っているのが現状である。
新たな緩和ケアは、がんの診断時から終末期を通して介在する全人的なかかわりによるケアであり、いつでも医療者が患者のそばにいて、患者と人生を共有すること、診断の日から、患者が必要とするときはいつでも、あらゆる身体的、心理社会的、スピリチュアルなケアを提供するものである。
なお、食道がんや膵がんなどの治療困難ながんの患者に対しても同様の試験の計画が進んでいる。緩和ケアと良質のがん治療は、「二者択一の問題ではなく、相互排他的でもない」という考えが広く行き渡ることが望まれる。
*ナースプラクティショナー=一定レベルの診断や治療などを行うことが許されており、臨床医と看護師の中間職と位置づけられる上級の看護職
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