元医師の85歳男性介護 ヘルパーが頑張りすぎて困る

質問

質問者

包括13年の看護師、今年から主マネです。
元開業医だった85歳男性(Aさん)が急に動けなくなったと、長男(会社員)から相談あり訪問しました。妻を亡くし10年、長男と長女は5~6年疎遠だったそうです。当初は友人(女性85歳)が世話をしていたが、尿便失禁も出現し、負担大きくなり長男に連絡があったようです。
包括の訪問時は布団で便まみれ、立ち上がれずひどい状態でした。受診歴なし。近医に入院手配し、暴れる本人を搬送しましたが、大暴れで診察できず。入院もできず帰宅してしまいました。
 
入院中に今後の方針を考えるつもりでしたが、仕方ないので急いで介護申請し暫定でベッド搬入、毎日ヘルパーに入っていただきました。主治医意見書は暴れた病院の院長が厚意で書いてくれることになりました。助かりました。

で、連日でヘルパー入るも暴言や介護拒否で必要な介護できず、ヘルパー負担も大きいので毎日ヘルパー派遣は無理と言われました。週4回が限度と。当然だと思います。仕方ないです。
在宅介護は限界と思われますが、かといって拒否強く入院もできそうにありません。
家族は仕方なく、不適切かもしれないが、在宅希望。他の選択肢がないので・・・

私の疑問はここからです(長文すいません)
ヘルパーさんが頑張るのです。便まみれの本人を何とかきれいにしようと頑張るのです。家族には毎日ヘルパー入るのは無理と伝え、一応納得してもらっています。急死の可能性もあるし、日々便まみれだと話しています。
でもヘルパー提責はあるべき姿を追って??頑張るのです。私は「できることしかできないのだから、ヘルパーが限界を超えることはない!」と言っていますが、結局ヘルパーは完璧にしないと気が済まないようです。
ありがたいとは思いますが、それでいいんですか?
できることしかできないのに、限界を超える必要はないのに・・・

利用者のために働くって、我々が自分を犠牲にして成り立たせるものですか?

そのヘルパー事業所さんはよくやってくれるので、確かに他のケースでも重宝している部分もあります。困難ケースとか色々・・・でもなんだか、嫌になってしまって・・・
このAさん、元医師だから?とっても偉そうな態度です。超エラそうな物言いします。まぁ、便まみれで人に命令してる時点で、正常な認知機能とは思えず、正常な判断力ではないと思うので、気にしませんが・・・
ヘルパーもできることだけすればいいのに、いちいち報告してきて、あれこれ言います。
「できることだけしてください。限界は超えないで結構です。家族にも了解を得ています」と言っても提責にはなかなか通じません。
 
家族に「ヘルパーは何でもやってくれる」と誤解されたくないし・・・
どうしたらいいのか。自分の気持ちの持って行きようが分からず、ここで愚痴をはかせてもらいました。

 

※旧ケアマネドットコムから運営事務局が移行したQ&Aです。

【投稿日】

21/05/20 21:21

【投稿者】

よしべー1111 (在宅)

種別:在宅
経験年数:13年

サービス:地域包括支援センター
保有資格:介護支援専門員(ケアマネジャー資格)
介護支援専門員(ケアマネジャー)
福祉系資格:
社会福祉士 医療系資格 正看護師

 


笑。失礼かも知れませんが、読んでて後半はクスッと笑ってしまいました。
こう言う所って理想とかルールを皆んなで語る事が多いけど、現実ではこう言う思い。ありますよね。凄く同意します。
僕の場合、妻や子供でさえ思うようにならないので、他のスタッフを自分の思うようにしようなどとは思わないようにしました。笑。
自分自身の気持ちすら思うようにコントロール出来ないですしね。
合わない事業所、スタッフは(言い方悪いですが)次から使わない事がケアマネには出来ますので。
利用者さんの事考えながら前向いて進んで行きましょ!

21/05/20 21:57
きーちゃんパパ(在宅)

 


家族は仕方なく、不適切かもしれないが、在宅希望。

問題の一つはこのあたりじゃないですかね。通常はこういう場合、ケアマネさんでなく家族が当事者として悩むはずです。
で、悩んで悩んで、介護の相談サイトに投稿して相談。

友人女性85歳に任せきりだったというけど、ただの友人でしょうか。どういう家族関係だったのでしょう。
もし、毒親で虐げられた関係なら、子が疎遠だったとしても、しかたないかと思いますが。


>我々が自分を犠牲にして成り立たせるものですか?

ヘルパー事業所のスタッフは、適切なケアをしていなければという思いがあります。高齢者虐待にあたらないように。

ですが、本人が認知症と偉そうな性格なので、説得は難しいと思います。
そのためにも、精神を落ち着ける薬の適切な服薬で落ち着いてもらう必要があるのかもしれません。
受診が是非とも必要ですが、そこで暴れたら、家族さんは精神科措置入院を望むかもしれませんね。

21/05/21 00:22
ASAP

 


色々、推測を交えお話させていただきます。

長男・長女は5年ほど疎遠。と言うことは、80歳まではつながっており、85歳の本人の性格や価値観は理解できていますよね。
また、友人と呼ばれる方はいわゆる「めかけ」さんですかね。本人にとってはとても大切な人ですよね。

本人の現在の姿から、正常な意思決定ができているとは到底思えません。

そうなると本人が正常な判断ができたときの、意思を代行し、決定できるひとを決めないといけないと思います。最終的な決断をする人です。

もちろん本人の現在の意思も尊重しないといけません。

まずは、本人を支援する関係者(本人や家族等も含む)を集いチームとしての方針を立てることが必要かと思います。

本人が暴れている原因が認知症なのか、せん妄なのか分かりませんが、今の生活は『健康で文化的な生活(憲法25条)』からかけ離れていますよね。今は本人の意思の尊重よりも、保護が必要だと思いますがどうでしょうか?

私も数か月前に、肺がん末期の方がせん妄をお越し、強制退院となった案件の依頼を受けたことがありました。それまで献身的に介護をしてきた実姉に対しても、暴言や介護抵抗があり、大暴れしたので精神科病院に連絡。暴れていたため、救急要請。その際、消防から警察にも連絡が入り、ことなく入院することができました。
その後、本人は薬で穏やかになり、実妹とも話ができるようになり、天寿を全うしました。
(★保健所にも連絡しましたが、何の役にも立ちません。駆けつけた警察にそのことを話したら、「最初から警察に相談してもらえばいいですよ」と慣れた感じでした。)

ヘルパーさんについては、「よしべー1111」さんがおっしゃることはもっともだと思います。
でも、そこまでしてくれる事業所は他にはないですよね。貴重な社会資源だと思いますので、良好な関係を作っておくことは今後の「よしべー1111」さんにとっても、メリットだと思います。

包括の主任ケアマネは高齢者福祉の大きな要の1人です。
その自覚を常に持ち、社会資源を有益に利用できるように、また社会資源が広がっていくように、関係者とは良好であるように努めてください。

大変なケースですが、頑張ってくださいね

21/05/21 08:17
青空100倍(在宅)

 


ざっくりいうとこのケースいわゆるセルフネグレクトなのでしょう。
客観的に見ると不適切な環境で生活しているけど、環境の改善や適切な医療や介護につなごうとしても拒否。他者の受け入れも最悪。
支援を拒否の背景には判断能力の問題もあるが、権利擁護制度につないでも受け入れが良くなる訳でも環境が改善する訳でもないので優先順位は低い。家族も諦めている。
包括としてはアセスメントもでき、やるべきことはやっているので、後はハプニングやもう少し弱るのを待って環境が変わるのを受動的に待つ、時間に解決してもらうというスタンス。
逆説的ですが支援のテーマはどうやって破綻させるか。破綻へソフトランディングさせてその後の介入が上手くできる環境調整。

包括ではそういうケースの対応が日常的にあり、あまり目新しさも特別感もなくできる支援を淡々と行うのになれていますが、セルフネグレクトや困難事例に日常的に接していない事業所だとそういうケースには体当たりで挑むのでしょう。良くも悪くも支援の熱量が合わずによしべーさんが戸惑っているという構図でしょうか。

事業所からの報告で「我々は一生懸命やっている」「ケアマネもがんばれ」「もっと積極的に支援しろ」という無言のプレッシャーを感じている。
逆に言うと、よしべーさんの中でこれで良いんだろうかという違和感が炙り出されている状況かもしれません。
支援に違和感を持つというのは非常に大切なプロセスで自己内省をしながらではないと自己満足な支援になります。
ただ、こういう正解がない支援だと違和感と自己内省ばかりになり支援者は疲弊します。
という意味でも、意思決定を一人でしないチーム作りが大切になってくるでしょう。
基本に立ち返りケア会議を行ってみると新たな切り口や孤立感などから抜け出せるかもしれません。

包括所属で主任CM、社会福祉士、看護師資格もお持ちで何度も修羅場をくぐり抜けてきた強者でもこうやって違和感を感じ人に相談できるというのは中々できることではありません。

支援に正解はないので、様々なタイプの人が様々な熱量やアプローチの方法で関わることで自体が打開できることは多々あり、セルフネグレクトのケースは正直どう転ぶか分かりません。
ある日突然支援を受け入れてあっけなく解決ということも多いですので、支援者が常識では理解できない環境で暮らす意思を持つ利用者を抱えられるメンタリティを維持できる支援こそがいちばん重要なのかもしれません。

21/05/21 10:18
ひほひ(その他)

 


>できることしかできないのに、限界を超える必要はないのに・・・

ヘルパーの限界ってなに?って率直に思いました。

よしべー1111様の文面からすると、単にヘルパーが“大きなお世話”をしていることを言っているのかな?と思いましたが…


私は熱量の差というよりも、単純に支援の方向性が食い違っているからかなぁと感じました。



>「できることだけしてください。限界は超えないで結構です。家族にも了解を得ています」

抽象的な表現ではヘルパーさんに伝わっていないようなので、具体的で、論理立てて説明する必要があるのかもしれませんね。

しかも口頭だと、相手は頭に入ってから理解するまで時間がかかりそうなので、文章で整然と伝えたらいいのかなぁと。
誤解を防ぐためにも。めんどくさいけど。

別にヘルパーさんに「あれをやらなくていいから」「これは我慢して」と言うんじゃなくて、必要なサービスをもっと深く・磨きをかけるイメージでね。
例えば、見守りでいえば、ただぼーっと見ているのではなく、起こり得る転倒とか利用者さんの次の動きを予測したりとか、ベストな声かけの仕方とか、支援者の立ち位置・姿勢・態度など、頭をフルに使って集中して見守りをするのとでは、質的にまったく違う。


どうしても支援の方向性が食い違うのであれば、それはよしべー1111様のご判断で、ご家族に今のヘルパーのことを説明して、変えてしまうっていうのも『あり』ですよね。

21/05/24 13:15
rev1111(在宅)

 


ヘルパー事業所はよくやってくれる。ありがたい。
それでよくないですか?

なんだか、困っているのはケアマネだけ、って感じがしないでもないです。
ヘルパーはケアプランにある事をするのですよね?限界を超える支援って一体何のことですか?時間オーバーとかでしょうか?
ケアプランに書いてあるから頑張るのではないですか?必要な支援として本人を助けたいというプロ意識を、「いちいち報告してくる」って、ちょっとどうなんでしょ?

「ヘルパーは何でもやってくれる」というのがケアプランにない部分をやる、という事であれば、事業所にケアプランにない事はやらないで!と伝えるしかないですね。

ヘルパーが何でもやってくれると思われていたら、「ヘルパーは何でも屋じゃないよ」と伝えていくのは、ケアマネの仕事かなって思います。

21/05/24 15:02
ぴえん。

 


便まみれな方は放っておけないでしょう。

スレ主さんは、そんな姿になっていてもやらなくても良いという考えですか?

家族が来る前にヘルパーが処置してくれるなんてありがたい事業所ですね。

スレ主さんは本人のありのまま姿を家族に見せて現状をわからせたいと考えているのなら、それをヘルパーに伝えればいいのでは?

家族に本人のありのままの姿を見せて家族にも今後の対応についてもう少し真剣に考えてもらう機会を作りたいと考えていたのに、家族が来る前に支援してしまっては意味ないじゃんという考え方だったのでしょうか?

本人や家族が本当の意味で困った状態にならないと本気で支援を受け入れないので、本人が拒否するならヘルパーは支援しないで放っておけば良いよと考える利用者は何人かは私の利用者にもおりました。



破綻へソフトランディングさせてその後の介入が上手くできる環境調整をするというやり方は、居宅介護支援でも行う事はありますが、それをやるにはみんなで意思統一しないとならないですし、その主旨をヘルパー事業所にもしっかり伝えないと徹底してやるのは難しいですね。

その辺はスレ主さんの説明不足なのかなと思います。

まあ、ヘルパー事業所として出来る事はやっていると思いますので、包括であるスレ主さんがうまくケアマネや家族と連携を取り適切な医療機関で治療が出来るように支援をして下さい。

21/05/26 18:53
りんち(在宅)

 

ケアマネならではのお悩み相談してみませんか?※相談には会員登録が必要です。

今すぐケアマネドットコムに会員登録して質問する